内容説明
1990年、初めてモンゴルを訪れて遊牧民と生活を共にした著者は、雄大な自然と誇り高く生きる人々の姿に感動し、一本の映画を撮ることを決意した。日本とは全く異なる環境、モンゴル人とあまりに大きな価値観の違いなど、多くの問題を抱えた撮影は困難をきわめたが、一人の遊牧民の少年との幸福な出会いによって映画『白い馬』は完成した…。文庫オリジナル編集の写真エッセイ集。
目次
草の国の少年たち
草原で羊を食いながらアルヒを飲みながら
空を見ながら映画をつくって考えていたこと
NARAN
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
90
椎名さんのフォトエッセイ。草原の国モンゴル。どこまでも続く草の海と青い空、そして流れる白い雲。草原のお祭りナーダム。彼の向けるレンズを見つめるモンゴルの人々の表情がなんとも言えず良い。少しはにかんだような子供達の笑顔が眩しい。★★★★2019/11/08
*ニコル*
7
子どもたちの笑顔がまぶしい!古本市で見かけ、旅に出たい気持ちになり購入した一冊。映画を観たくなりました。草の海に陽が沈む様子をただぼーっと眺めてみたい。2017/01/12
たーくん
6
1990年、初めてモンゴルを訪れて遊牧民と生活を共にした著者は、雄大な自然と誇り高く生きる人々の姿に感動し、一本の映画を撮ることを決意した。日本とは全く異なる環境、モンゴル人とあまりに大きな価値観の違いなど、多くの問題を抱えた撮影は困難をきわめたが、一人の遊牧民の少年との幸福な出会いによって映画『白い馬』は完成した…。文庫オリジナル編集の写真エッセイ集。2017/07/30
たか。
3
写真がたくさん。ただ文庫本サイズだといまいちかも?文章の方は、椎名さんのエッセイを読みあさっている自分には、「あの時の話か」って話題が多かった。新鮮味は無かったかな。2013/09/10
カンパネルラ
2
作者が映画「白い馬」を撮った時のことについて書いた紀行文的なもの、写真も多い。モンゴルが舞台で作者も書いているが、人の生活の根源的なものがなんであるかがうかがい知れる。文明ってのは不便なもんかもしれない。非常に厳しい環境なモンゴルには違いないだろうが、それでも憧れてしまうものがある2007/11/21