内容説明
息子が家庭で暴力を振るう。もはや母親の手には負えず、父親が仕事をなげうって面倒を見た―結果、父親は息子を金属バットで殴殺。父親はどうすればよかったのか?セックスレス、中高年離婚など夫婦間のいびつな関係。非行、いじめ、引きこもり…父は子に何ができるか?仕事中毒、初老期うつ病、定年後…会社との距離をどう取るか?現代日本の父親のあり方を精神科医がコーチ。
目次
第1章 家族はフィクションだ
第2章 甘える夫、「母」になる妻
第3章 父は子に何ができるか
第4章 日本の父親と会社教
第5章 父親を再定義する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロユキ
25
自分の育った環境を振り返りながら読了…自分が親になって手本にするのは自分の親。愛情を注がれて育った子どもは親になったときに同じように子どもに愛情を注ぐのだろう…そんな良循環を細々とでもつないでいきたい。家族ができたら読んで欲しい一冊2013/12/18
仁家の作
12
本書の内容から自分が父親としての自己採点をすれば50点(50%)位だな。子供に対しては人として対等に向き合う事と親として毅然とすること両方のバランスに意味があるんだろう。 受験を控えた長女に対しての向き合い方、それを見ている次女との向き合い方をもう少し考えてやっていきたいと思い直した。2016/12/11
twinsun
4
子どもたちが乳のぬくもりから父の力強さに気づくとき、母が「新五月病」に罹患せずに自分の世界を創ることができれば、夫は「アイギストスの恐怖」を味わうことで妻の子宮から脱することもでき、疲れた背中を子どもに見せて、子どもも縁のある他人だと認めれば、子どもも自己監視装置は捨てて無謀な全力疾走はやめ、適当に挫折をあしらうこともできる自尊心を育んで、いじめにも摂食障害にも不登校にもあまり縁のない子どもになるのかな。2021/10/05
kuma_suke
0
100円本 家族依存症に引き続き購読。父親のあり方の一つとして参考にしたい。子供の成長の各ステージで時々読み返してみるといいかもしれない。2016/01/31
Pery
0
父親は会社に埋没し家族の中で父の役割を果せない。肥代化した母性にからめとられ、ゆがんで行く子供。しかし、母性があり、父性もあった時代の話。そして「子育てストレス」の今、母性は消えつつある。2014/11/11