新潮文庫
ドナービジネス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101426259
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

人体をビジネスにする―それは生命への冒涜なのか、それとも究極の資本主義なのか。臓器移植、代理出産、クローン技術。医療の発達とともに、部品としての人体に価値が見出されて行く。腎臓を売るOL、乳児まで売買する臓器マフィア、その裏にある臓器移植のヤミ手術、幼児の生体解剖。先端医療の影に隠れ、巨大なブラックマーケットが誕生していた。戦慄のノンフィクション。

目次

第1部 命を売り買いする人々(腎臓を買ったOL;生体解剖された少女;アルバイトはエッグ・ドナー;“ブタの子”を産んだ代理母)
第2部 臓器ビジネス最前線(臓器担保屋の商売道;上海カンパニーは至れり尽くせり;ゴールデン・チャイルド;ニッポン臓器商社の暗闘)

著者等紹介

一橋文哉[イチハシフミヤ]
1995(平成7)年、月刊誌「新潮45」での連載「ドキュメント『かい人21面相』の正体」(雑誌ジャーナリズム賞受賞)でデビュー。’96年、『闇に消えた怪人』(新潮社)を出版後、宮崎勤、オウム真理教、三億円強奪事件などをテーマにしたノンフィクションを次々と発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

202
同じく在米日本人の方から、ひと山いくらで買った蔵書に入ってた作品。内容が内容だけに、現状はもっと進化しているんだろうな。もちろんどこかが歪んでいるんだろうけれど、この本の中で描かれているビジネスを批判する気にはなれない。2017/04/07

James Hayashi

36
暗躍する暴力団やマフィアが関わっているのは想像できたが、まともな人間が移植に関わっていることは予想外だった。借金に追われ自分の臓器を売らざるを得ない人。またはそれに関わる医師。読後は予想に反し混沌としてしまった。子供たちを誘拐し臓器売買を行うことはもちろん反社会的であるが、その臓器をまともなマーケットで調達できないのが現状。倫理的に問題はあるが、裏社会があるため莫大な金が動いている。であるなら公然としたマーケット作りとインフォームドコンセントの様な社会的認識が深められるべきであろう。後は保険と医療費の助成2020/01/13

しーふぉ

5
この人の本は好きなんだけど、当たり外れがあるかも。これは外れの部類かな。ノンフィクションなのに、どこか作り物めいている。臓器売買の明と暗が描かれているのは公正だと思う。フィリピンでは合法だというのも初めて知りました。2013/05/03

kaoru

2
読み進めるのに苦労した作品でした。レポートとして面白い内容ではあるけれど、読みやすい文章ではなかったと思います。。途上国で行われる臓器売買。怖い国という印象を持っても、それを買うのは先進国の人たち。そっちの方がよほど怖いと感じた。人工受精とクローンによる売買臓器とを同列には思えないなど、腑に落ちないところも多々ありましたがフィクションとして面白かったです。2017/02/22

Kunihiro92

2
一橋で読んでいなかった本。世界のどこかで臓器のために殺される人がいるなんて、生きることってどうなんだろって思ってしまう。ま、事実ならばですが。2013/02/11

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