新潮文庫
根をもつこと、翼をもつこと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 340p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101412368
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

この世界は複雑だけど、いつも自分の頭で考えて生きていたい。未来にはまだ、希望があることを伝えたい。矛盾や疑問に簡単に答えを出さずに、もっと深く考えよう―必要なのは自由に夢想する力、歴史とつながるルーツを感じる心。放射能事故、幼児虐待、犯罪報道、広島、水俣病、薬害エイズ、舟送り、屋久島の詩人…日常のなかでの想いと出会いの感動を綴る。書下ろしエッセイも収録。

目次

真夏の夜の夢
死のなかにある命
舟送り
祈りと絶望
イメージの力
生き果てる命
命の価値基準
成人式のこと
酔っ払い天国
『アメリカン・サイコ』と児童殺傷事件〔ほか〕

著者等紹介

田口ランディ[タグチランディ]
東京生れ。作家・エッセイスト。人間の心の問題をテーマに幅広く執筆活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カピバラ

14
ランディさんの文章は、本当に読みやすい。素直な気持ちや考えがスルスル入ってくる。内容は、原爆やエイズや犯罪についてが中心だったが、ただ批判や擁護するわけではなくて、ランディさんの率直な意見が書いてあり、読んでいて納得できた。ネコの話が印象的。2013/03/27

治野

5
「呪い」の話面白かったなぁ…。すごく面白かった。呪いは言葉。意識していることはあるけど、自分がまさか呪術師なんてわからないで呪いを量産している人もいるはず。私は大丈夫だろうか?いや、私だって呪いをかけてることもかけられて、それに気づいてないことがあると思うな。2016/11/03

筆ぺん

4
世界(外界)の出来事に対して、自分の心ではどう受け取ったか、をすごく丁寧に描かれる。うちがこの作者を好きなのは、作者が自分の心に丁寧にコミットしているからだろうなぁ。2013/01/14

cithara

3
私は今のランディさんに聞いてみたい。日本で去年放射線事故が起こったことについて。実際彼女は広島の平和慰霊碑を訪れているし、チェルノブイリにまで赴いて取材している。今回の事故はそれらに比べて規模が違うと言われればそれまでだが。ランディさんが3.11後の日本についてどう思っているのか興味がある。少し前の本だからニューヨークの貿易センタービルのテロ事件についても触れている。あの時も世界が変わったと思ったものだが東北大震災後と比べれば... 私も「がんばらない。あきらめない。わかったことにしない」ようにしよう。 2012/05/16

aiueo

3
読んでていたたまれなくなる事がしばしば。自分のいやな事もダメなところもさらけだしてて、ひりひりしながら読みました。実感する事、想像する事。現実感を持って想像する事。原発の事とか、あぁ、そうやって実感すればいいのかと。面白かったです。2011/10/12

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