新潮文庫
解剖学個人授業

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  • サイズ 文庫判/ページ数 217p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101410333
  • NDC分類 491.1
  • Cコード C0147

内容説明

ネズミも象も耳の大きさは変わらない!?えっ、目玉に筋肉あるの?誰もが知りたい体のしくみ。でも、解剖学はそれだけでは終わらない。解剖して名前を付けるってどういうことなんだろう。ハゲおやじの「頭」と「額」の境目はどこ?器官は何のためにあるの?そもそも何かのためにあるの?落語や二宮尊徳、哲学や社会に話が飛躍して、好奇心は無限に広がる、シリーズ第3弾。

目次

解剖学事始
人間はなぜ解剖をするのか
落語と孔子と二宮尊徳
大腸と小腸は同じ!?
耳小骨
目玉の話
セクシイの巻
形からわかること
科学の哲学の話
無限と解剖学
脳にとって冗談とは何か
奇抜な結論
世界1、世界2、世界3
現実とは何ぞや
忘却の彼方
人体の不思議
蛇の足の解剖学

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937(昭和12)年神奈川県生れ。東京大学医学部卒。北里大学教授。解剖学者。主な著書に『形を読む』『ヒトの見方』『からだの見方』(サントリー学芸賞受賞)『脳の中の過程』『唯脳論』『日本人の身体観の歴史』『異見あり』『ミステリー中毒』、対談集『脳が語る身体』『脳が語る科学』などがある

南伸坊[ミナミシンボウ]
1947(昭和22)年東京生れ。漫画雑誌「ガロ」の編集長を7年間務める。’80年からフリーのイラストレーター、エッセイストとして活動を開始。路上観察学会の結成に参画するなど旺盛な好奇心を持つ。著書に『大人の科学』『仙人の壺』など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

るう

7
南伸坊が養老孟司から話を聞いたり著書を読んだりして書いた解剖学~哲学メモ。たまには小説ばかりじゃなくこういう本を読むと少し知識が増えた気がするけど、すぐ忘れちゃう。読みやすかったけど、解剖学のことをもっと知りたくなったら養老氏の著書を読むほうが良いかも。2013/06/08

或るエクレア

5
養老先生の授業かと思いきや大部分が南伸坊さんが聞いて纏めたものというw解剖の話は導入であり、そこからどんどん抽象の話になる。でも面白くなってきたなって思ったらそこで終わってしまいあと一歩痒いところが残ってしまう。現実(感)というものを五感に近い部分と脳内でもっと深い真善美の部分に分ける話がでてくる。アクチュアリティvsリアリティのお話はもうちょっと聞きたかったなあ。2015/07/22

glaciers courtesy

3
退屈である。「こんなもの何の役に立つんだ?」と思っていたら、「補講」という章で「私の講義なんか本気で聞いたら、出世の妨げですよ。ともあれ学生にはそう言い渡してある」という文章があった。そうなんだよな。大学で哲学の先生は「我々は実生活で役に立つような学問を実学と言って馬鹿にしている」って言っていたもんな。しかし、この年になって「まだ自分は何者でもないよな」と感じている自分にはまだまだ楽しめない領域であることも事実。昔は路上観察学会とか結構好きだったんだけどな。2010/03/03

読み人知らず

2
養老先生と南しんぼうさんのレベルの高い授業。最初はついていけたけど最後は理解がしんどい。面白いんだとは思うけどまだ読破出来るレベルに自分はいませんでした。解剖のなりたちについて、勉強中の自分からすると体の内部に名前を付けたいと思ったやつに文句を言いたい気分です。2008/04/03

しんしん

1
解剖学をきっかけにして雑談がどんどん展開していく本だった。 言葉があるから解剖学があるとは名言だった。2015/07/09

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