内容説明
病気の原因になる細菌が体内に侵入すると、体はそれらを攻撃する抗体を作る。そのしくみを利用したのが、ジェンナーの種痘。研究者達の奮闘はその後も続くが、やがて素朴な疑問にぶつかる。自分と他人はどうやって区別するのか?そもそも自分とは何か?免疫学の歴史、研究室でやっているコト、そしてエイズ治療など最先端の研究をやさしく楽しく勉強できる、人気シリーズ第2弾。
目次
免疫学の歴史
自分と他人を区別する仕組み
「研究」って何するのか
大発見の現場
歴史的瞬間
超システムである
風邪ってなんだ!?
T細胞のアポトーシス
自分とは何か?今回は復習の自習
寛容ということ
からだに学ぶこと
エイズの気持
お笑い「免疫学」
病は気からは本当か?「自己」って何?―免疫学の立場から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
18
人間のからだのことは思っていた以上にわかっておらず、どの学問も突き詰めれば「私ってなんだ?」という哲学的な問いにコミットしてしまうことがわかった。2013/04/25
眠たい治療家
14
全く知識のない初心者向きに書かれた『免疫学』の本書。かなり噛み砕いてわかりやすく書かれていて面白い。風邪をひいた時、体内でどのような順序・状態にあるのかってことが、理解しやすく書いてあって参考になった。また、自己免疫疾患やウイルスの話も豊富で興味深い。AIDSが猿のウイルスだった仮説や、HIVがどのような仕組みで、人間を「病気」にするのか、これまたわかりやすかった。薄い本でも内容は充実している。2010/04/06
yutaro sata
9
私とか私じゃないとか、免疫の世界の話はおもしろい。2022/05/15
ニッシャ
5
非常に分かりやすい内容でした。 星3つ⭐️✨🌟2020/04/02
ポメ子
4
『はたらく細胞』や、食物アレルギーの本や野口英世や北里柴三郎の小説などを読んで多少は免疫のしくみを学べたが、この本も分かりやすく解説してあり、楽しく勉強する事が出来た。しかし、免疫学は、複雑で、なかなか難しい所もあり、全部理解するには達しなかった。2020/01/16