新潮文庫<br> 四十七人目の浪士

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新潮文庫
四十七人目の浪士

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101408132
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「そちは何年何十年生き延びようと、四十七名の一人である」―。吉良上野介邸に討ち入った赤穂四十七士の中でただひとり、生き残ることを大石内蔵助に命じられた足軽・寺坂吉右衛門。ある時は遺族の相談役として東奔西走し、またある時は生命を賭して公儀へ自訴し…。複雑な思いを胸に、元禄義挙の生き証人として残りの人生を生きた男の17年間を描いた「もう一つの忠臣蔵」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

53
2014.02.09(02/09)(再読)池宮彰一郎著。 02/06 (カバー) 大石内蔵助に生き残ることを命じられた足軽、寺坂吉右衛門。 遺族の相談役、公儀への直訴をする。 元禄義挙の生き証人。 (解説=清原康正) ナショナル・コンセンサスといもいうべき心情が生み出され、定着してきた。 H04.09、一冊の書き下ろし、池宮彰一郎、『四十七人の刺客』。 死ぬはず、から生への急転。 『飛蛾の火』内蔵助の遺命で同志の遺族たちを訪問、討ち入りした顛末を報告。 2014/02/09

よっちゃん

3
柳沢吉保の専横。彼らを暴挙の罪人とし、その遺児には連座の罪を科する苛烈なものだった。公儀への戦さだとして討入りに挑んだ内蔵助はこのことを予見、寺坂吉右衛門に密命を託する。それは討入りが天下の義挙であったことの生き証人として生き延びること、さらに義挙に加わらなかったことで誹謗中傷されながら生きねばならない旧藩士たちの保護である。 この過酷な状況を鮮明な背景としたことによって、主要登場人物たちと残された旧藩士たちそれぞれの悲哀、孤愁、痛哭の情の高まりはリアリティをもって読者の心をとことん揺さぶることになる。 2011/01/08

ハヤシマ

2
失敗した。正編の「刺客」だと勘違いして借りてきてしまった。読み始めてすぐにそれに気がついたのだが、途中で読み終えることが出来ない。終盤、胸を衝かれ感動し、涙した。すばらしい傑作。日本人は読むべし。「刺客」に戻ってもう一度読もう。2012/09/07

使用上の注意

1
赤穂浪士を題材にした連作短編集。忠義、忠誠、男気、士魂、男の友情、武士道、とかのキーワードにピクリとくる人はオススメ。歴史書に残された史実の隙間を、うまく味付けしていて面白く読めた。2014/09/08

菊見

1
最後でぐぐっと心を持って行かれた。忠臣蔵ものを読んだのが初めてだったので、大石内蔵助の懐の大きさ、未来を見据えた眼力を知り、脱帽。2013/02/23

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