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新潮文庫
オモロマンティック・ボム!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 179p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101388618
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

その眼に映れば毎日は不思議でちょっと哲学的。話題の小説家が笑いとロマンを炸裂させる週刊新潮の人気コラム「オモロマ」が一冊に。

恋人の隠し事に突然ひらめくピッコン!の謎。原稿料をめぐる文筆業界の秘密。大破したタクシーで血まみれ運転手が見せた驚きの行動――。ときにゆるり、ときにぴーんと。いろんな視点で眺めれば、日常が隠す不思議の種は、みるみる哲学に育つ。やわらかな言葉がひらく新世界の扉、週刊新潮の人気コラム「オモロマンティック・ボム!」が一冊に。「夏の入り口、模様の出口」改題。

内容説明

恋人の隠し事に突然ひらめくピッコン!の謎。原稿料をめぐる文筆業界の秘密。大破したタクシーで血まみれ運転手が見せた驚きの行動―。ときにゆるり、ときにぴーんと。いろんな視点で眺めれば、日常が隠す不思議の種は、みるみる哲学に育つ。やわらかな言葉がひらく新世界への扉、週刊新潮の人気コラム「オモロマンティック・ボム!」が一冊に。

目次

ピッコン!
みんなに名前はあるけれど
燃やして、お手紙
恥ずかしいって、なんですのん
お金の話はしません世界
あなた編集者?
おめでたい人
明晰夢があれば生きてゆける
世田谷のがんばり
消します?それとも残します?

著者等紹介

川上未映子[カワカミミエコ]
1976(昭和51)年、大阪府生れ。2007(平成19)年、小説「わたくし率イン歯ー、または世界」で早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、’08年小説「乳と卵」で芥川賞、「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」、’09年詩集『先端で、さすわさされるわそらええわ』で中原中也賞を受賞。’10年映画『パンドラの匣』でキネマ旬報新人女優賞を受賞。小説『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

120
川上未映子が週刊新潮に連載していたコラム集。残念ながら川上未映子色が薄い。『わたくし率…』や『乳と卵』に見られたあの過激さや瞬発力がないのだ。日常から非日常に突きぬけないのだ。33歳という年齢のせいなのか、あるいは大手週刊誌への連載が彼女を保守化させてしまったのだろうか。週刊新潮の読者層はよく知らないが、想像するに50~60代男性といったところか。1年後にも継続しているところをみると彼女の連載は好評だったようなのだが、オジサンの読者たちは彼女のコラムをどんなふうに楽しんでいたのだろう。私には不可解である。2013/10/14

めしいらず

66
いろいろ感想に書きたいことがあった気もしますけど、みーんな忘れました。(ウソ) そんなことより特筆すべきは、ミエコ嬢の紡ぐ素敵に知的な、独特の言葉遣いが持つ韻律、諧謔、可愛らしさがてんこ盛りの文章。ケタケタ笑いながらも、いちいちキュンキュンしてしまうのです。つまり惚れましたよボクぁ。試しに「ピッコン!」「ハチ……おそろしい子!」「『ありがたさ』の有り難さ」「思い出はどこを流れる」辺りを読んでみて!きっと惚れますから〜♪2014/08/08

hit4papa

48
川上未映子さんの週刊誌連載エッセイをまとめたものです。小説の方は読んだことはありませんが、オモロマンティックのタイトルがオモロ過ぎて手にとりました。面白い!確かに面白い!出だしの数編こそ、緊張感さえ漂うぎこちない書きっぷりですが、しり上がりに調子が出てきます。日常の周辺への著者のこだわりが、共感やら笑いを誘います。ちょっと天然だけれど、考え方にぶれがない強い芯があるように感じました。特に、オチにさらに加えるダメ押しの一言が素晴らしい。このような脳内活動をする女性が周りにいるとかなり楽しいはずです。2017/06/30

とりあえず…

40
彼女の小説から想像するエッセイは、もっと過激でスリリングな日常が描かれるのかと思っていました。だけど違った。人によっては「この人は小説は好きだけどエッセイは…」な方もいらっしゃるけど、川上さんは逆に好感度が上がりました。すごくこちょこちょしたトコを一生懸命観察してたり、グルグル考えてたり、なんだか可愛らしく感じてしまいます。そしてその語り口調が楽しい。その口調がどうも某読友さんに近いように思ったりもして♪2013/11/05

佐島楓

33
ワンセンテンスが長いため、奇妙な疾走感のようなものがあって、なぜか少し緊張しながら読んだ。頭の中で考えていらっしゃることを怒涛のように書いているようで、高度な抑制がきいている。タイトルに偽りなし(特に爆発性があるあたり)。2014/09/06

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