新潮文庫
トリックスターから、空へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101383514
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

私は何者なのか―。自分の居場所を探し続ける爆笑問題・太田光が真摯に綴ったはるかな思い出や日々の出来事。バレンタインデーが嫌いになった中学一年生のあの日。カポーティの小説『冷血』に衝撃を受けた20歳の頃。政治家やマスコミが唱える「テロに屈するな」という言葉への違和感と懐疑。世の中に彩を添える“道化”として現代を見つめる鋭い視線は、ユーモアに満ちている。

目次

前書き
ある夜の話
二十歳の頃
竜馬と土方
バレンタインデー
愛想
読書
街の灯
従順
覚悟〔ほか〕

著者等紹介

太田光[オオタヒカリ]
1965(昭和40)年埼玉県生れ。日大芸術学部中退後、’88年に爆笑問題結成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雨巫女。@新潮部

11
《私‐図書館》【再読】読書ずきなんですね。太田さん。(* ̄∇ ̄*)私と同じ病をお持ちで、私も、バックの中には、常に二冊以上文庫本入れてます。無いと落ち着きませんね。2011/11/29

彗星

7
太田光は芸人であり、最も人間らしさを大事にする道化でもあると思う。しかし日本、本発行時(八年前)から変わってない。政治家は何をしてきた?ここで私お気に入りの一文「日本人は絶対に人を殺さないという意識こそ、この国の誇りとして認識するべきだ」集団的自衛権に、彼はきっと反対なんだな。2014/03/28

ゆめぴりか

3
爆笑問題・太田光氏によって2004-2006年に書かれたエッセイをまとめた本。イラク戦争と小泉政権の話ばっかりで途中で飽きてしまったので半分以降はそれ以外の話をしているところをつまんで読んだ。読書好きとのことで昔から好きな本や最近のおすすめ本を紹介しているエッセイは読んでて参考になった。また「伝える」「擬人化」「殺人」「逆流」は特に印象的なエッセイだった。2023/01/13

えむぴち

3
テロ、イラク戦争、小泉政権、憲法9条などを中心にしたコラム。弱者の側に立ち、体制に疑問符を突き付ける姿勢が印象的だった。ただ一冊の本として読むときに、同じことを繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し語られると鬱陶しさを感じる。芸人である爆笑問題太田光に僕が求めていたものとかけ離れていて胸焼けがしたが、とてもいいことを言っているのは間違いない。ただこちらが求めていなかったというだけだ。妻のことを書いているときのリラックスしたエピソードが楽しかった。そんなエピソード達でもっと笑わせて欲しかった。2020/08/10

ぜんこう

3
爆笑問題・太田光の2004~2006年頃に書かれたエッセイ。くどいくらいに小泉政治、ブッシュのアメリカのテロとの戦いなどに対して吠えている。でも僕もほぼ同じ考えみたいで違和感なし。印象に残った言葉はいくつかあるが、今現在も将来も大切になりそうな言葉があった。「我々日本人は、平和や、民主主義や、憲法九条といったものが、ずっとそこに静止してあるものだと思って安心しすぎてしまったのかもしれない。」・・・壊れちゃいけないものが知らない間に壊れようとしている壊さを自覚しないとダメですね。2013/11/24

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