新潮文庫
下町不思議町物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 187p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101381619
  • NDC分類 913.8
  • Cコード C0193

出版社内容情報

西の方から転校してきた小学六年生の直之。病気のせいで体が小さくても、方言をからかわれても、母親がいなくて厳しいおばあちゃんに辛くあたられても、挫けない。彼が元気なのは、路地の向こうの不思議な町で、師匠とその怪しい仲間が温かく迎えてくれるから。でも、ある日、学校でのトラブルがもとで直之は家出する。おばあちゃんとお父さんは、直之との絆を取り戻せるのか……。

内容説明

西の方から転校してきた小学六年生の直之。病気のせいで体が小さくても、方言をからかわれても、母親がいなくて厳しいおばあちゃんに辛くあたられても、挫けない。彼が元気なのは、路地の向こうの不思議な町で、師匠とその怪しい仲間が温かく迎えてくれるから。でも、ある日、学校でのトラブルがもとで直之は家出する。おばあちゃんとお父さんは、直之との絆を取り戻せるのか…。

著者等紹介

香月日輪[コウズキヒノワ]
和歌山県生まれ。『ワルガキ、幽霊にびびる!』で日本児童文学者協会新人賞受賞。『妖怪アパートの幽雅な日常』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒロ@いつも心に太陽を!

154
面白かったー(*^□^*)!!なんと本屋でそのまま一気読みしてまった(笑)妖アパシリーズとはまた違った雰囲気なんだけど、こちらもふと気づけば隣に普通に存在するかもしれない不思議な世界が垣間見られる。高塔さんもポチもネコタクも喫茶店に集まる常連さんも、いいキャラしてる♪そして、まさかの古本屋の登場に「え?え?キター(>∀<*)!!!」とテンションあがる妖アパファンがここに☆テストびりびり事件では不覚にも本屋で泣いてしまった。ああ、これは続きが読みたい!香月先生、続編をぜひお待ちしていますっ!!!2012/03/18

新地学@児童書病発動中

136
小学6年生の直之が不思議な町で不思議な人たちと出会って、自分を取り戻していくお話。基本的に『妖怪アパートの幽雅な日常』と似たパターンで、説教くさいところもありちょっと鼻白んでしまうのだが、面白くて最後にホロリとさせるところはさすがだと思う。この世の隣にある不思議町の雰囲気が良くて、異形のものを背負い込んでしまう犬塚刑事が登場するシーンはぞくぞくした。傷ついた子供に元気になって欲しいと作者香月さんの願いが、物語全体に行き渡っているところが一番好きで、大人の私が読んでも励まされると思った。2015/08/09

kishikan

134
いいなぁ香月さんの世界って。児童向けという感じだけど、大人が読んでもこの世界は理解できるな。訳あり家族の中で、小学六年生直人君が足を踏み入れた不思議町とそこで出会う住人達。特に修繕屋(心の?)の高塔さんとの出会いによって、直人君が自立していく過程が心地良い。それに、隣のトトロのように純粋な心を持っているからこそ見える世界というのが、下町情緒と相まって独特の世界観を創っている。ただし、前半は登場人物を掴みにくいこと、大阪弁やら下町風情やらいっぱい詰め込み過ぎという感じもしちゃうのが難点。次作が大いに楽しみ!2012/04/16

エンブレムT

132
『妖怪アパートの幽雅な日常』にリンクしてるんだね~♪古本屋さんが「うちの賄いさんだと、うまく料理してくれるんだけど~」などと、るりるりの料理をこっちで自慢してました(笑)物語としては、関西から越してきた小学生・直之の目線で、不思議なことを含めて世界が広がっていく様を楽しむ!と、いう感じ。旅先案内人は、煙管を手にした着流し姿が絵になる、漫才口調で飄々とした感のある『師匠』。古本屋さんの酒飲み仲間ゆえ、モチロン訳アリなお人であります。彼の発する言葉は、独善的な部分を差し引いてもシビれるものがありました。2012/09/05

再び読書

131
他の香月氏の脇役が、少しからむほのぼのとする物語、最近50を超えたぼくはは涙腺が弱くて、うるうるときてしまう。おばあちゃんが自分の子供を育てた頃を思い出し、本人の心の奥に隠れていた孫に対する愛情を取り戻したときは、ポロっときてしまった。母親に見捨てられたところも苦手だ。そんなくらいなら避妊をしろ!と怒鳴りたくなってしまう。子供が虐待されずに育つことを切に祈る。2014/10/27

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