内容説明
はじまりはN国・T地方・Y県の通学列車。不良高校生の些細な喧嘩がなぜヤクザを巻き込む全面抗争にまで暴走したのか?あの“戦争”から数年後、執拗に真相を追う青年の姿は、あたかも探偵であり、暗号解読者であり、哲学者であり、そして小説家でもあり…。世界の激動に曝され、迷走する日本を鋭く転写する「ABC戦争」他、文学の最先端で闘い続ける著者の初期ベスト作品。
著者等紹介
阿部和重[アベカズシゲ]
1968(昭和43)年、山形県生れ。’94(平成6)年『アメリカの夜』で群像新人文学賞受賞。’99年『無情の世界』で野間文芸新人賞受賞
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