新潮文庫
希望のニート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 236p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101375717
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0136

内容説明

誰もがニートになりうる―。正社員雇用のチャンスが減り、労働環境が悪化の一途をたどる現代の日本で、若者たちはどう生きていけばよいのか。「自立の呪縛」から、親と子はどうすれば一歩を踏み出せるのか。“自分探し”を切り上げて、社会と折り合いをつける生き方とは―。「ニートが“働く意欲のない若者”というのは誤解」と断言するニート経験者が贈る、現場発の最終処方箋。

目次

第1章 「ニートは働く意欲のない若者」論の誤解(ニートとは誰か;誰でもニートになりうる ほか)
第2章 ニートとその親たち(同級生たちの「受験パパ」化;子育ての変質と受験競争 ほか)
第3章 ニートが生まれる時代(人生や仕事に希望がないからニートになる;ニートには自分が拠って立つ人間関係が必要 ほか)
第4章 どうニートと向き合うか(親と子を引き離すのが出発点;ニートはきっかけを待っている ほか)
第5章 ニートという希望(効率至上主義とスローワーク;新パラサイト主義のすすめ ほか)

著者等紹介

二神能基[フタガミノウキ]
1943(昭和18)年、韓国大田市生れ。NPO法人「ニュースタート事務局」代表。早稲田大学政治経済学部卒業。学習塾、幼稚園経営を経て、世界各地の教育プロジェクトに参画。早稲田大学講師、文部科学省、千葉県などの各種委員を歴任。’93(平成5)年から目的を喪失した若者をイタリアのトスカーナ地方の農園に預け、彼らの元気を取り戻そうとするプロジェクトを手がける。その後、千葉県でひきこもりや不登校、ニートの若者たちの再出発を支援するNPO法人「ニュースタート事務局」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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greenman

8
ニートって働く意欲がなく、楽している人たちなのか?ニートを実際に支援している二神氏はそう思わない。ニートやひきこもりの人たちは、最初の一歩が踏み出すことができない。しかし社会復帰を考えているなら、少しずつ前に進まなければならないこともわかっている。二神氏はニートと無職を混同しているきらいはあるけれど、彼のような大人が前に進む最初の一歩を支援してくれることは、本当に貴重なことだと思う。ただニートがニートとして生きる道ってないものかな?生きる道を模索するニートは、ニートとと言えないかもしれないけれど。2010/05/10

tora

3
ニートを扱った書籍の中では優れた本であると思う。「ニート=働く気のない若者」ではないという認識は現場を見てきた著者ならではの考えであろう。ただし、解決法についてはこれが正しいやり方なのか疑問に思う。2010/01/21

にたす

2
ニート=悪以外の価値観も必要ですよね。個人や家族の問題として考えるだけではなく、社会の変化との関わりも見ていかないといけないのに、それが無視されていることが多いように思います。2010/01/29

ともり

2
一番嫌でない仕事で食い扶持を稼ぐ。めちゃめちゃやりたい仕事を選って就活してる、社会人脱落→ニート→現フリーターの私にはいろいろ考えさせられる言葉だった。2009/04/06

まゆみり

1
親に依存してもいいんだ2015/04/06

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