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新潮文庫
勝ち続ける力

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  • サイズ 文庫判/ページ数 299p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101374727
  • NDC分類 796
  • Cコード C0195

内容説明

勝つためには忘れなくてはいけない―。翻訳界の巨匠が聞き出した、天才棋士の勝負強さの秘訣とその美学。

目次

第1局 勝つために忘れる(プロ棋士は「天才集団」;羽生善治という存在;だんだん人間が追いつけなくなる ほか)
第2局 将棋の手はマイナスばかり(敗者に逃げ場はない;対局室という特別な空間;OEDを作る情熱と同じ ほか)
第3局 紙一重を見切る方法(柳瀬尚紀とは誰か;ジョイス語と将棋;将棋・人間・人工知能 ほか)

著者等紹介

羽生善治[ハブヨシハル]
1970(昭和45)年、埼玉県生れ。将棋棋士。’85年、中学3年でプロ四段に。’89(平成元)年、19歳で初タイトル・竜王を獲得。’94年、九段に昇進。’96年、史上初の七冠制覇を達成

柳瀬尚紀[ヤナセナオキ]
1943(昭和18)年、北海道根室市生れ。早稲田大学大学院博士課程修了。翻訳不可能と言われたジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』を’93(平成5)年に完訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

67
羽生さんと翻訳家の柳瀬さんの対談集。棋士がどのようなことを考えながら指しているのか、何を目指しているのか、断片が表現されている。超一流の者のみが見ることを許された世界が、眼前に開けている。2017/06/27

はじめさん

17
中学生にして快進撃を続ける藤井プロに触発され、私世代での天才棋士の代名詞・羽生さんとジョイスなどの翻訳で知られる柳瀬さんの2009年の対談集を手に取る。/ この時代はまだ人間の方がAIより強かった。羽生さんは自分はカメラアイ(直感像)では無いと述べているが、謙遜というかプロ棋士で驚異的記憶力のエピソードがずらり。やはり天才か(カカシ先生ボイスで)/ ジョイス語をセンスで訳すヤナセ語もゴイゴイスー。たぶん私はあと10年後くらいに手に取るかもしれない。/ 海に深く潜るという感覚。集合無意識? 81マスの座標。2017/06/11

bakumugi

11
柳瀬尚紀さん追悼。柳瀬さんと将棋、羽生さんとの接点知らず、将棋はまったくわからないが大変面白く読了した。自分キャパ的にジョイスは無理だしな…。何かに魅せられてひたすら究める人に魅せられる、その気持ちはわかる気がする。柳瀬さんと羽生さんの根っこの部分の美学が似通っていることや、対談のなかで将棋の話になると饒舌になる羽生さんの人柄が堪能できる興味深い対談集だった。柳瀬さん、聞き上手だな。2016/08/20

Mzo

9
天才・羽生。彼の思考の特徴は卓越した勘と読み、つまり常人離れした感性と論理力が絶妙なバランスで成り立っていることにある。さらに凄いのは、それを素人にも分かるように伝えられる言葉を持っていること。天才の能力を垣間見せてくれるのは一般人の私にも非常に楽しい。イチロー、武豊らこの世代の天才共通の能力か。そして「人が何かに魅せられている姿には、必ず魅せられるものだということです」という言葉は深い。究極的には羽生の魅力はここに凝縮されているのかも。2011/10/10

Tui

5
羽生氏の頭の中を覗き見たくて拝読。飄々と冷静さを保つことができてしまう姿が、何ともカオスでこわくて格好いい。そんな羽生氏に、希代の翻訳家がいちファンとして無邪気な質問を投げかけているのが微笑ましいです。あとまあ余談ですが、解説者の存在が最後の最後まで紹介されないため、頻繁に登場する三人称の文章は一体誰が書いとるんじゃ、と無駄にモヤモヤさせられたのはご愛嬌。2014/08/21

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