新潮文庫<br> 理由 (改版)

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新潮文庫
理由 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 790p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101369235
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった…。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。

著者等紹介

宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960(昭和35)年、東京生れ。’87年「我らが隣人の犯罪」でオール読物推理小説新人賞を受賞。’89(平成元)年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。’92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。’93年『火車』で山本周五郎賞を受賞。’97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を受賞。’99年には『理由』で直木賞を受賞した
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

670
第8章で弁護士が「経済問題だけでなく、現代の日本社会が抱えている様々な矛盾や困難が、不動産競売とその執行妨害という事件のなかに露呈している」と語るが、本書の着想はまさにここにあった。ただし、不動産の問題、さらに言えばあの一連の事件でさえも実は小説の素材に過ぎず、本書で問われていることの核心はまさに家族の問題であり、現代における家族の崩壊を描いている。ここに登場する家族は、偽家族を含めてことごとく(片倉家でさえ、将来的にはわからない)我々が持っていた従来の家族観のような紐帯をもはや保ち得ないのだ。2015/03/01

遥かなる想い

428
1999年このミス国内3位。 本作品で直木賞を受賞。裁判所による不動産の競売とそれを利用する悪質業者という社会問題をうまく描いている。『火車』にカード地獄、本書の不動産競売問題…現代的な問題をうまくとらえてミステリー化している。家族と思われた被害者たちだが、実は赤の他人である…などの設定は実に秀逸である。

yoshida

373
久しぶりの再読。宮部みゆきさんの現代物の中でもトップクラスだと思う。暴風雨の夜、都内のタワーマンションで4人の住人が殺害される。殺された4人はそのマンションの所有者でもなく、赤の他人だった。彼等は競売物件の占有者であった。ドキュメンタリー形式で物語は進む。ここで気付くのが、様々な家族の事情だ。生活の見栄を張りすぎ、無理をしてマンションを購入し競売される小糸夫婦。父親として何かの形を作りたかった石田直澄。砂川トメの過去の哀しさ。冷酷な八代祐司。宮部みゆきさんは人間の持つ業や、心理を描くのが実に巧みだ。名作。2017/05/08

どんちん

269
違和感を感じたのは、いきなり手記的?に話が進んだことだ。一体どんな構成をしているのだ?ルポタージュ形式(解説)?なるほど、そうか、でそもそも無人称の話者(解説)は一体誰だ?!読み進めるほど、話よりこの違和感が、名のない無人称の話者が、不快感になっていった。「事件を基点に放射線状」にいる多くの人に光をあてているのはいい。読み応えがある。が、冗長すぎで疲れた。確かに細かくを掘り下げるとこのボリュームになってしまうのだろうが。リアルな事件もきっと複数の「理由」があると思うと、マスコミの一方的な報道は考え物か? 2013/07/13

kishikan

225
2004年に映画化されたようだが、僕は見ていない。だけど、この小説は映画のために書かれたような展開で、750頁超も苦にならない。まずは冒頭のシーン。女の子がお巡りさんに、重要参考人が自分の家にいる、と伝えるシーン。そして1章から最終章の21章までは、事件そのものと、記者らしき者が関係者に聞き取りを行うルポルタージュ風の話や事件に関わる者達の視点での話が繰り広げられる。とは言っても事件の全容は、かなり後にならないと分からず、どんどん物語に引き込まれる。様々な家族の現代的問題を映し出す、宮部ミステリの超大作。2015/11/21

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