新潮文庫
平成お徒歩日記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101369211
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

内容説明

あるときは赤穂浪士のたどった道、またあるときは箱根越え、お伊勢参りに罪人引廻し、島流しルートも。暑さにも寒さにも原稿締切にも病にも負けず、ミヤベミユキはひたすら歩く歩く―。怪しき道づれたちと繰り広げる珍道中記を読むと、あ~ら不思議、あなたも江戸時代へタイムスリップ。さあ、この本をポケットに、お江戸の旅へと出発しよう!楽しくてためになるおトクな一冊。

目次

其ノ壱 真夏の忠臣蔵―両国(吉良邸跡)~鉄砲州(浅野上屋敷跡)~高輪(泉岳寺)
其ノ弐 罪人は季節を選べぬ引廻し―小伝馬町~堀端~鈴ヶ森~小塚原
其ノ参 関所破りで七曲り―小田原~箱根湯本~箱根旧街道
其ノ四 桜田門は遠かった―皇居(江戸城)一周
其ノ伍 流人暮らしでアロハオエ―八丈島
其ノ六 七不思議で七転八倒―本所深川
其ノ七 神仏混淆で大団円―善光寺~伊勢神宮
剣客商売「浮沈」の深川を歩く
いかがわしくも愛しい町、深川

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

156
現在のウォーキングブームが訪れる遥か昔の平成6年の企画のためか、宮部氏のお散歩に同行する雑誌担当者たちの歩くことに対する後ろ向きの姿勢に妙に違和感が。今ならば時代にマッチした好企画だと思うが、その辺隔世の感あり。史跡巡りにしては浅すぎ、グルメ本にしては情報少なく、そして観光ガイドとしてもさほどディープではない。これ以降さらに江戸物を著している宮部氏がこの企画を再開するとどんなお徒歩を計画するのか、はたまた未達企画のリベンジはなされるのか、色々想像が膨らむ。「ブラタ○リ」ならぬ「ブラミヤベ」として求第2弾!2016/12/31

kaizen@名古屋de朝活読書会

134
江戸物、下町物を書く際に、徒歩での時間感覚を確かめるための散歩。実態はお気楽な散策探検記かも。出版社の面々をかり出しての大騒動。記紀、随筆。 参考文献の入手性を確認する一覧を作成。http://bit.ly/122dfzq 宮部みゆきの江戸物がなぜ面白いかの一旦が分かる。2013/05/12

mura_海竜

95
宮部さんのエッセイ、江戸時代の名所を巡る散策。全7編プラス2編。同行される人は出版社の方など。堅苦しいものでなく、おちゃめな宮部さんが面白おかしく綴る。歴史浅学の私でも十分楽しめました。10年以上前から実践されている。両国、小伝馬町、小田原、桜田門、八丈島、伊勢。江戸の生活と現代との対比、歴史上の人物の登場。地名の『見附』は城門見張所などの知識。深川七不思議、剣客商売『浮沈』の深川、いつか巡ってみたい。2016/11/20

ぶち

91
宮部みゆきさん初めての小説以外の本ということらしいです。古地図を頼りに昔の事件や時代小説の現場を歩いてみよう、という企画の旅日記です。"聖地巡礼"みたいなことですね。忠臣蔵の討ち入り後にたどった泉岳寺までの道、罪人の引廻しルート、箱根の関所超え、江戸城一周、流刑地・八丈島、深川の七不思議、江戸時代の観光地・善光寺と伊勢参りといったコースを、宮部さん、新潮社の担当者、カメラマンなどと一緒に徒歩で(時々はタクシーで)で辿った記録です。この本読むと、江戸時代の名残りを探しに東京散歩に出掛けたくなります。2023/11/23

おいしゃん

89
読メで知った、宮部さんのお散歩エッセイ。史跡を巡って、ひたすら歩く!というテーマのはずが、だいたいいつも、疲れたー腹減ったー、とタクシーや食事に逃げるさまが微笑ましい。20年前のものなので、中で出てくる出来事はもちろん、書きっぷりもちょっと古いなーという感あり。2015/03/07

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