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新潮文庫
天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線

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  • サイズ 文庫判/ページ数 405p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101366517
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0176

内容説明

あなたは天ぷらにソースをかけますか?赤飯に甘納豆を入れますか?「天かす」と呼びますか、「揚げ玉」ですか?お肉と言えばなんの肉ですか?―ネットで集めた厖大な情報分析は、驚きと発見の連続。実際に歩いて実証した東海道食文化の境界リポート付き。

目次

ソースで天ぷら
キノコについて
「ばら」か「ちらし」か
ぜんざいVS.お汁粉
「殺意」を秘めた辛いもの
中華まんを考える
たこ焼き・お好み鉄板系
メロンパンとサンライズ
牛対豚の「肉」談戦
お豆について
冷やし中華にマヨネーズ
日本の甘味処
味噌と味噌汁
漬物をどうぞ
カレーライスと生卵
東海道における食文化の境界

著者等紹介

野瀬泰申[ノセヤスノブ]
1951(昭和26)年福岡県久留米市生れ。東京都立大卒後、日本経済新聞入社。東京・大阪社会部、大阪文化部長などを経て特別編集委員。B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

209
故郷の味、家庭の味は異文化と接触するまでは(他の地方の大学進学や就職、転勤、他郷の人との結婚等)疑うことなく、全国的にほぼそのようなものだろうと思いこんでいる。表題の「天ぷらにソースを…」などは、まさにそれ。ちなみに私は天ぷらにソース文化圏の出身だ。対して、関東~東北~北海道は、かけない地域である。食に関しては饒舌に語る人が多いが、自分たちの食文化を「変だ」と言われると心外に思いつつも、ちょっと誇らしげだったりもする。フォッサマグナ(懐かしい響き)は、単に地形上のではなく、食文化の分岐点でもあったのだ。2016/08/29

いつでも母さん

145
読み友さんのレビューで知った本。面白く一気に読んだ。然るに私はなんでも『有り』なのだ(笑)天ぷらにソースも、勿論天つゆでも。そして、お赤飯が甘納豆でも小豆でも!ちょいと酸っぱくなったたくあんは塩抜きし、ごま油で炒めてから煮るし、すき焼だって、豚でも牛でも『有り』なのだ。だが・・冷やし中華にマヨネーズはかけないなぁ。食べ物一つで楽しく盛り上がる国・ニッポン!そんな国に生まれて良かった~~!2016/09/19

kinkin

104
天ぷらにソースをかけますか?と問われ「えーうっそー」もあれば「当たり前」という人もいる。この本はそんな食文化の違い、すなわち「食」の方言について書かれた本。「ぜんざい」と「汁粉」、「メロンパン」と「サンライズ」、「冷やし中華にマヨネーズをかけるか」、赤飯に甘納豆をいれるかetc 読んでいる自分の食と照らし合わせて面白い本だ。この世界で見れば小さな国ニッポンには紹介されているような食文化の多様性があることに驚かされる。調べればまだまだたくさんありそうだ。もし続編があれば読んでみたい。2017/02/08

シブ吉

72
「B級グルメ」ブームに乗って、昨今、脚光を浴びている「ご当地料理」。同じ料理であっても、隣県でさえ食べ方が違う場合がある。本書はニッポンの食文化の境界線を探り、言葉のみならず「食の方言」をあぶり出す。設問に次々と寄せられる情報と、日本地図に浮かび上がった境界線。意外だったり、納得したりと、とても楽しく読めました。全国展開するお店が増えた現在でも、食の方言は標準化されておらず、むしろ、ご当地グルメとして脚光を浴びる事は嬉しい限りです。しかし、「食の方言(味覚)」が異なる家庭は、中々、スリリングなものが。。。2013/08/14

ばう

58
★★★天ぷらにソースをかける?ぜんざいの定義は?肉まんか、豚まんか?牛肉優勢か豚肉優勢か?カレーに生卵をかける?等々、東西の食文化の違いをネットでの読者による投票で境界線を探ろうという内容です。関西育ちの私も関東に暮らす様になった当初はスーパーに行くと白いネギと納豆売り場の充実ぶりに「なんでやねん!」と1人ツッコミをする毎日でした。狭い島国と思ったら地域によってこんなに食べ物の違いが有るとは!そして最後の「東海道における食文化の境界」は著者が自分の足と舌で調査した圧巻の内容。これだけでも読む価値有りです。2016/08/17

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