内容説明
倒産寸前の家業を救うため、ペテンに踏み倒し、挙句の果ては賭場で金をくすねもした。そして「ゼネコン恐喝」で全国に指名手配され逮捕。債権者のヤクザに狙われるうち、いつしか「キツネ目の男」として世間の注目を集めることに。さらにバブル時代は地上げも手がけ、札びらとドン・ペリの日々を送ったが…。日本の裏社会を駆け抜けた男が、自らの半生に重ねて語る戦後50年史。
目次
8 金地獄に踊る
9 ゼネコン恐喝
10 悪党の情と非情
11 キツネ目の男
12 銃弾の味
13 野郎どもとバブル
14 葬られてたまるか
最後に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリータ
6
◆単行本読了済。解説が梁石日ということで買っておく。2022/3/5既読の本棚に移す。
アノマリー
1
◎濃い人生だなぁと思う。14章は賛否両論ありそうなまとめだけど、議論のネタとしてもっと広く読まれてもいいんじゃないかしら。2013/01/24
yamayuuri
1
熟読。時間を忘れて読みきった。下巻では土建屋の倒産から、グリコ森永、銃弾を腹に打ち込まれてから、バブルの地上げ、暴対法までを綴っている。最後のあとがきの部分で身が震える。彼がなぜこの本を書こうと思ったのかが記されています。2010/08/19
芋堅干
1
著者の、これでもかというくらい濃い生き方に圧倒された。2010/01/27
tenma
1
最後は、思想論のような話になってしまうが、バブルの裏側を見つめ直すのにちょうどいい感じ。あの時代を過ごした誰もが狂乱を目撃したわけで、末野興産や桃源社の名前など懐かしいほど。バブルは必然であったという点に同感できる。▼2009/12/12