内容説明
出産から約半年が過ぎた。子育ては体力だと痛感する。仕事はいままでの何倍も時間がかかり、ストレスと寝不足が続くとたちまちおっぱいも不味くなるらしい。それでも赤ちゃんと意味もなくたわむれていると、これこそが人生だと思えてくる。疲れることする素晴らしい、と感じる。家に明かりをつけて、愛する人とごはんを食べて―人間を幸せにするものは、やっぱり人間なのだと思う。公式ホームページの日記とQ&A。寝不足にもめげない育児日記。
目次
Banana’s Diary
Q&A
著者等紹介
よしもとばなな[ヨシモトバナナ]
1964(昭和39)年、東京生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒。’87年「キッチン」で「海燕」新人文学賞、’88年単行本『キッチン』で泉鏡花文学賞、’89(平成元)年『TUGUMI』で山本周五郎賞それぞれ受賞。海外での評価も高く、イタリアのスカンノ賞、フェンディッシメ文学賞を受賞。『アムリタ(上・下)』(紫式部文学賞)『不倫と南米』(ドゥマゴ文学賞)など著書多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mariya926
34
日記の途中から読み始めた感じで(実際途中からだったみたいです。5冊目みたいだし)いきなりマナチンコ、ヒロチンコって何!?また色々な人が出てくるんですが、誰が誰だか全然分からない感じで読み始めました。「赤ちゃんのいる日々」って題でなかったら読まなかったな~と思いつつ、「えっそれっていいの??」って思うような事も出てきて、それにしてもパワフルで生きているなぁ。思ったことを文章でちゃんと表現できるのが羨ましいと思いました。2016/10/01
すみれん
4
師走、忙しい中ちょくちょく読んでた。エッセイってオチがあるミステリーみたいにワクワクしないけど、赤ちゃんを愛おしいと思う気持ちとか、子育てをしながらのお仕事のこととか、作者にとっての日常を垣間見せてくれるから好き。息子を育てるって、まさに恋かあ。。いいなあ。。2017/12/12
ひとん
3
yoshimotobanana.com祭り。3.4.5巻と、2度読み。赤ちゃんも生後半年になり、すくすくと大きくなる日々。3.4巻だけでいいかなと思っていたけど、間違って5巻を買ったことにより、先が気になって今後も読み進めることに(6巻以降を大人買い)。日記の内容などが出てくるわけではないんだけど、なぜか「よしもとばなな」と考えている夢を見る(笑)2017/12/28
Муми
3
久しぶりの吉本ばななのエッセイ。以前好んで読んでいたものの何か違う気がして以来読んでいなかった。スピリチャルな記述が多くついていけない部分もあるが、感覚的な文章が多いので、生きるヒントになる様な言葉がすーっと入ってくるのが良かった。2015/05/15
さち
3
「この人生、これほどまで誰かと一緒にいたことはない、お腹の中にいる時なんてもっと一緒だった」…深みのある言葉だ。「お得なお年頃」赤ちゃん、その可愛がられっぷりや成長っぷりを楽しめた。からだのことがほとんど出る乳話、体をコントロールするホメオパシー話も興味深い。赤ちゃんとの時間も、それ以外の時間も、最後の、「人間は人間でしか楽しくない。芸術や小説は人の力に気づけるよう力を貸す」に導いた感じがして、ぐっときた。2014/08/05