新潮文庫
新編 あいたくて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 142p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101358215
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0192

内容説明

「だれかにあいたくてなにかにあいたくて生まれてきた―」。心の奥深く分け入って、かけがえのない存在に触れてゆく言葉たち。多くの人びとに愛誦されてきた名詩「あいたくて」をはじめ、48編の詩が奏でる生きる歓び、温かくやさしい気持ち…。絵本『のはらうた』で日本中の子どもたちに愛される童話作家と『100万回生きたねこ』の絵本作家がおくる、心を元気にする詩集。

目次

あいたくて
じぶんにあう
ひとにあう
風景にあう
ときにあう
そして

著者等紹介

工藤直子[クドウナオコ]
1935(昭和10)年、台湾生れ。お茶の水女子大学中国文学科卒業。女性初のコピーライターとして活躍した後、詩人・童話作家に。『てつがくのライオン』(絵・佐野洋子)で日本児童文学者協会新人賞、『ともだちは海のにおい』でサンケイ児童出版文化賞受賞。野原の生き物や自然が躍動する詩集『のはらうた』は、日本中の子供たちに愛され、ロングセラーとなっている

佐野洋子[サノヨウコ]
1938‐2010。中国・北京生れ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。代表作『100万回生きたねこ』(創作絵本)は海外翻訳もされている。『ねえとうさん』(小学館児童出版文化賞)、『わたしのぼうし』(講談社出版文化賞絵本賞)、エッセイ集『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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lonesome

45
‘山がわらって 春がきた’(「めがさめた」より)‘くだけても これはわたしの こころ ていねいに ひろう’(「こころ」より)‘あの日の匂いが たちのぼるだろうか あの日の風が ふくだろうか’(「思い出」より)この詩集はすごい。何がどうすごいのか、言葉にするのは難しいけれど、やさしくおおらかな視点の言葉のなかに鋭い感性が伝わってくる。上に挙げた以外にも「あ、そうか」「ひかる」「猫よ」「手をください」など何度も読みたくなる詩がたくさんある。最後の佐野洋子さんへの詩もグッときた。2014/12/09

かおりんご

34
工藤直子さんが、こんな大人向けの詩集を出していたとは、知りませんでした。心に残ったのは「あいたくて」、「痛い」「ほんとう」の三篇。中でも、「ほんとう」は気に入ったので、ご紹介。【愛する という言葉を知ったら 「ほんとうのことを言おうか」という 言葉のこわさも知りました】佐野洋子さんとのコラボも素敵です。2014/05/15

てんちゃん

18
言葉が頭にうまく入ってこなくて、上っ面だけを読んでしまった。夏は集中力がイマイチで詩を読むには適してないのかも( ´△`)2019/08/15

雨巫女。@新潮部

18
《私‐図書館》さいごの洋子さんへの詩が好きです。会えなくなるとますます会いたいよね。2011/10/24

波多野七月

11
「すきになるということは 心をちぎってあげるのか だからこんなに痛いのか」誰かを好きになるという事を、これほどまでに簡潔に、凛とした言葉で表した詩が他にあるだろうか。詩人でもあり、童話作家でもある工藤直子。『100万回生きたねこ』で有名な佐野洋子。この2人の手によって生まれたこの詩集が、素晴らしくないはずがない。どうか、まっさらな心とくもりないその目で。この言葉達に、出会ってみてください。2014/04/28

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