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新潮文庫
絶頂美術館―名画に隠されたエロス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 214p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101355412
  • NDC分類 723.3
  • Cコード C0170

内容説明

観るものの心をときめかせるエロティックな絵画。時を超え、文化を超えて人々を引き付けてやまない「性」の讃歌を湛えた名画の、細部に宿る謎を解き明かす。しどけなく横たわるヴィーナスの足指が反り返っているのはなぜか。実在の娼婦から型取りされた裸体彫刻の、ねじれたポーズの意味するところは?神話や時代背景を読み解き、読者を知的絶頂へと誘う、目からウロコの美術案内。

目次

足指のひそやかな物語―美のエクスタシーは細部に宿る
絶頂のボディ・ライン―パリ芸術界の女王、官能の身悶え
古代ヌードのくびれ効果―ポーズは「自分をデザインする」
新古典主義のトルコ風呂―ハーレムに託した裸体のユートピア
接吻するエクスタシー―愛と魂が結ばれるクライマックス
涙の美少年ヌード―革命の少年兵が全裸で描かれた理由
無敵のギリシア同性愛軍団―死をも超える古代神聖部隊の愛の絆
ヌードの虐殺―倒錯と激情が渦巻くロマン主義の裸身
戦うレズビアン絵画―反逆の画家が描く「男性不要」の官能
挑発のカメラ目線―見る者を見返すヌードが開いた近代〔ほか〕

著者等紹介

西岡文彦[ニシオカフミヒコ]
1952(昭和27)年生れ。多摩美術大学教授。伝統版画技法「合羽刷」の数少ない継承者。日本版画協会、国展で新人賞受賞後、雑誌「遊」の表紙絵担当を機に出版の分野でも活躍。著書『絵画の読み方』で、名画の謎解きブームの端緒をひらく。美術関連番組の企画出演も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。