出版社内容情報
認知症の父、母との確執。姉も兄も寄りつかぬ家で、作家は妻と共に懸命に命を紡ぐ。佐伯文学三十年の達成を示す感動の傑作長編。
十代で捨てた家だった。姉も兄も寄りつかない家だった。老父は心臓病を患い、認知症が進む。老母は介護に疲弊していた。作家は妻とともに親を支えることになった。総合病院への入院も介護施設への入所も拒む父、世間体と因襲に縛られる母。父の死後、押し寄せた未曾有の震災。――作家は紡ぐ、ただ誠実に命の輪郭を紡ぎ出す。佐伯文学の結実を示す感動の傑作長編。毎日芸術賞受賞。
内容説明
十代で捨てた家だった。姉も兄も寄りつかない家だった。老父は心臓病を患い、認知症が進む。老母は介護に疲弊していた。作家は妻とともに親を支えることになった。総合病院への入院も介護施設への入所も拒む父、世間体と因襲に縛られる母。父の死後、押し寄せた未曾有の震災。―作家は紡ぐ、ただ誠実に命の輪郭を紡ぎ出す。佐伯文学の結実を示す感動の傑作長編。毎日芸術賞受賞。
著者等紹介
佐伯一麦[サエキカズミ]
1959(昭和34)年、宮城県仙台市生れ。仙台第一高校卒。雑誌記者、電気工など様々な職に就きながら、’84年「木を接ぐ」で「海燕」新人文学賞を受賞する。’90(平成2)年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、’91年『ア・ルース・ボーイ』で三島賞、’97年『遠き山に日は落ちて』で木山捷平賞、2004年『鉄塔家族』で大佛賞、’07年『ノルゲNorge』で野間文芸賞、’14年『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整賞を、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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