新潮文庫<br> 私という病

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新潮文庫
私という病

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  • サイズ 文庫判/ページ数 183p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101341729
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

「どうして私は、女であることを、おおらかに正々堂々と楽しめないのか」―男に負けないよう必死で手に入れた「勝ち組」の称号が、恋愛マーケットでは惨めな「負け組」と見なされる。愛されたい、だけど見返してやりたい…相反した女の欲情を抱いた作家が叩いた扉は、新宿歌舞伎町・熟女ヘルス。過激な“実体験主義”に潜む、普遍的な「女」の苦しみに肉体ごと挑んだ、戦いと絶望の全記録。

目次

第1章 セレブ妻・叶恭子(源氏名)のデリヘル日記
第2章 女は、女であることを確認してこそ「女」となる
第3章 男の「自己正当化」病と、女の「引き裂かれ」症候群
第4章 東電OLという病

著者等紹介

中村うさぎ[ナカムラウサギ]
1958(昭和33)年福岡県生れ。同志社大学文学部英文科卒。OL、コピーライターを経て、ジュニア小説デビュー作『ゴクドーくん漫遊記』がベストセラーに。その後、壮絶な買い物依存症の日々を赤裸々に描いた週刊誌の連載コラム「ショッピングの女王」がブレイクする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

89
「聖書を読む(佐藤優、中村うさぎ)」から派生。フムフムそうなのかなるほどと感じながら読了。著者の哲学満載でかなり楽しめました。「セクシー&ゴージャスを“記号”として選んだ(p37)」は興味深いコンセプトだなと思いました。2017/02/13

たきすけ

62
「女として愛されたい、その為に身体を売る」というデリヘル実体験・男性への生理的恐怖・「私」という存在について・「愛されたい。私の全てを愛してほしい」と語る氏の本書を読み終えて、自分はこの世界がひどく作り物で出来ているのかも知れないと怖れました。それは生きるという事は闘いであり、自分が歴史が蓄積した知識は色眼鏡で見た視野が十二分に含まれていたんだと再認識したからであると思います。主観と客観・器と魂の間に大きな奈落が存在する。中村氏のように繊細で生きる事に真摯な方が本当の理を教えてくれるのだと考えます。2016/02/27

まさきち

51
男性嫌悪と自らの女性性への嫌悪との中での葛藤をいつもながらの明るい文体でかかれ、最後に自らが戦っているものの正体を「自意識」だとういうことに気付いたとの内容は非常に考えさせられた。2016/01/07

GAKU

47
中村さん、痛いな........。2019/05/24

青蓮

42
相変わらず体当たりな中村うさぎさんのエッセイ。女性であることの複雑さを見事に描きだしていて、そうそうそうなのよ!と思わずにはいられませんでした。私の中にも引き裂かれた自己があるのかな。セクハラの問題なども多少、社会状況は変わりつつあるけれど、まだまだ女性の人権、尊厳を傷つけられる事態は数多く存在しているのが現状(先日の都議会でのヤジ問題とかね)本書は女性だけでなく、男性にも読んでほしい所です。第3章、4章は圧巻でした。2014/06/30

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