出版社内容情報
ドラマ原作! NHK総合土曜テレビ「トットてれび」(2016年4月23日より連続8話放送)
いいお母さんになるやりかた、教えてくれるかも知しれない──そうして、一人の少女はNHK専属テレビ女優第1号となり、放送の世界に飛び込んだ。しかし、録音された声を初めて聞いた時には、自分の声じゃないと泣きじゃくったり、草創期のテレビ界でトットが巻き起こす事件の数数、やがて個性派女優へと開花していく姿を、笑いと涙で綴る感動の青春記。最新メッセージを加えた決定版。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bianca
56
実は「窓際のトットちゃん」も読んだことがなく…(汗)黒柳さんと言えば「ザ・ベストテン」くらいにしか知識がなかったのですが、先頃放送終了した「トットてれび」が非常に面白く、又、現在では考えられないテレビ業界の珍事件の連発に昭和の寛容さを微笑ましく観ていました。でも本書で当時の様子を読むと、戦後の混乱期で何もかも手探りなわけで…。皆がテレビジョンと正しく呼んでいた時代。白黒からカラーへと移行するのにも、現場では大変なご苦労があったんだなぁと…。セリフのカンニングを何処へ書くかのアイデアが苦し紛れで捧腹絶倒です2016/06/22
優希
52
テレビと共に歩む黒柳さん。かなり波乱万丈でしたが、黒柳さんの魅力を伺えます。2022/08/29
財布にジャック
51
黒柳さんが、テレビ界へ入ったばかりの出来事がういういしく、ともすると暗くなりがちな内容でさえもつとめて明るく楽しく描かれていました。こんな青春時代を過ごされたとは、意外でした。満島ひかりさんがNHKのドラマでこのお話を演じられていたのをちらっとは観かけたのですが、こんな内容ならしっかりと観ておけばよかったなぁと今更ながら後悔しました。2016/07/10
おひゃべりのナオ@【花飛】ヤオイは三月の異名にあらず
40
なんといっても五千六百五十五人の若干名の一人。2016/05/01
ミーナ
31
大人になったトットちゃん。卒業後の進路にあせり、NHK専属女優の試験を受ける- あぁ、すごくよかった。大きくなってもトットちゃんはやっぱりトットちゃんだった。細面、河原で泣け、内縁。思わず笑ってしまう。電車で読むのは要注意。でも「仕出し」の話ににじみ出ているように、やさしい。やさしいのだ。明朗快活、キュートなトットちゃん。まさに黎明期のテレビを彩る逸材! 時折挟み込まれる写真には寅さんとの結婚式も! 笑えない笑い話、あとがきの森繁さんとのスケッチまで隅から隅まで楽しかった。キラキラしているとてもステキな本2016/08/27