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新潮文庫
そこに日本人がいた!―海を渡ったご先祖様たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 450p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101324814
  • NDC分類 334.4
  • Cコード C0195

内容説明

明治31年、妻と南アフリカへ渡り、輸入雑貨店を大繁盛させた古谷駒平。「お雇い外国人」の妻となり、半世紀もの間イタリアに住んで、画家として花開いたラグーザ玉。交通手段も情報も乏しい時代に、島国日本を飛び出し、とてつもなく遠い国や地域へ敢然と足を踏み入れ、力強く生きた市井の人々。その足跡から浮かび上がる、豊かな人間ドラマを追った歴史ノンフィクション22話。

目次

南アフリカ/ケープタウン
ニューカレドニア/チオ
エジプト/スエズ運河
イタリア/パレルモ
メキシコ/アカプルコ
ロシア/ウラジオストック
ポルトガル/リスボン
マダガスカル/ディエゴ・スアレス
ラオス/ヴィエンチャン
トルコ/イスタンブール〔ほか〕

著者等紹介

熊田忠雄[クマダタダオ]
1948(昭和23)年、福島県生れ。早稲田大学商学部卒業後、’70年、(株)ニッポン放送入社。報道部記者、総務局長、編成局長、取締役を経て、2005(平成17)年退社。記者時代の取材及び趣味で、世界数十カ国を回った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HIRO1970

11
⭐️⭐️⭐️なかなか好きな本です。切り口が面白く斬新です。22の国や地域に初めて行った?住んだ?日本人を取り上げており、初めて読んだ?知った?話がゴロゴロ出てきました。著者の取材力と巻末の参考文献の多さから本当に好きな分野だということが良く判ります。表紙のスフィンクスと共に写る陣笠に羽織り袴の遣欧使節の写真もシュールでかなり好みが合います。続編もあるそうなので是非読みたいと思います。2014/02/28

tama

10
図書館本 ぼんやりとした興味で。明治から戦前にかけての日本女性の海外進出はフランス女性のそれと世界を二分する凄さだったそうです。勿論、性商売なので本名・通り名も記録も彼女らの殆どは残ってない。女性は身内を援助するために「帰ってこない」。男の方は視察・留学、一旗揚げ、漂流、奴隷で、一旗揚げた連中は大体帰国している。故郷に錦なんでしょう。その土地で「生かしてもらえたことに感謝して後半生を捧げる」ってほぼない。日本人ってそういうもんなのね。 スエズもパナマも通行料がエリャア高いって初めて知った。2016/02/10

choike-voike

5
自分の意図とは全く別に、運命に押し流される人生を描いた漂流ものの小説が結構好きで、何冊か読んできたけど、本作は漂流だけではなく、自らの意志で海外に出て行った人々の、22話からなる、各国の最初の日本人を調べ、紹介してある歴史ノンフィクション。小説ではないので、ページを繰る手が止まらないといったことはないけれど、一人ひとりの人生に圧倒される、読み応えのある一冊だった。2010/08/25

yoo

4
今と違って会社から派遣される形ではなく、一旗を揚げたい人間か単純労働(売春含む)が多い点で後進国だったんだなあ・・・と感じたが、バイタリティは今とは比べようがないほど高そう。そこらへんは見習っていきたい。2015/05/04

hakodadi

3
海外20箇所以上の街に「初めて」渡った日本人の記録を根気強く渉猟した労作。個人的にはリスボンの「ベルナルド]や天正少年使節が面白いが、南アメリカやアフリカ東海岸沖の島にもいたという「からゆきさん」にも心が惹かれる。2013/06/24

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