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新潮文庫
医者の涙、患者の涙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101315713
  • NDC分類 498.021
  • Cコード C0195

内容説明

南淵明宏―、わが国が誇る心臓外科手術のスペシャリストである。だが、その道のりは平坦なものではなかった。彼は夢を叶えるため硬直化した医学界を飛び出し、海外へ武者修行に出た。そこで真のプロの姿を見た。日本に戻った南淵は小さな民間病院で一から心臓外科を立ち上げたのだ。命の源を見つめ続けてきた男が、日本医療の現実を鋭く抉り、医師と患者の理想の関係を熱く語る。

目次

第1章 患者さんが私を立ち直らせた
第2章 患者の涙、家族の涙
第3章 海外修業が教えてくれたこと
第4章 プロの医者、プロの患者
第5章 患者さんからの手紙

著者等紹介

南淵明宏[ナブチアキヒロ]
1958(昭和33)年、大阪府生れ。奈良県立医科大学卒。国立循環器病センターレジデント、セント・ビンセント病院(シドニー)フェロー、国立シンガポール大学、新東京病院などを経て、’96(平成8)年、医療法人公仁会大和成和病院に心臓外科を開設する。現在、同病院心臓病センター長として、年間200例以上の心臓外科手術を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いち

4
現役医師が日本の医療にもの申す一冊。本書で印象に残ったのは患者と医師が対等な関係を結ぶことの重要性。日本では患者は医師任せの傾向があるが、中国では、心臓の手術を受ける患者自身が医療費を値切ろうとするそうだ。医療従事者だけでなく、医療を受ける人々にもおすすめの一冊。2018/02/17

boyblue

1
「ブラックジャックによろしく」のモデルにもなった心臓外科医が医者の本音、医療現場の現実を赤裸々に語っている。特に大学病院の病巣、大学病院VS民間病院の対立の話が興味深い。教授回診はどんな医療ドラマにも登場するがあんなことしているなら別の仕事ができるっつーの。医者の予定に患者が合わせる必要があるのか。インターンならまだわかるが何十人も引き連れる様は理解不能。大名行列やヒトラーの軍事パレードと同じだよ。権力は誇示することにばかり注力していればいつかは裸の王様になる。2010/01/06

匿名希望

0
寝ている猫をおこさないようひげを結ぶ遊びが外科手術に役立っているのは面白い。穢れなき悪戯や赤ひげ先生など医療に関する映画の紹介がいい。外国の医療制度と日本の制度の体験談も参考になった。江戸の身分制度の名残が教授の大名回診につながっているとの指摘はそうかもしれないと思った。患者の中国人が値切り交渉をしてくる話は笑った。2020/12/30

赤穂幹太

0
大学病院こわ2020/04/29

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