内容説明
淫行事件で仕事も家族の絆も失くした僕は、故郷・宮崎を訪ねる旅に出た。生き別れた実の父が暮らす土地。無軌道な生き方を変えられず、妾だった母に深く依存しながら母を責め、最後は捨てられたあの男を、僕は受け入れ「殺す」のだ―。自分の血と過去に向き合う決意を固めた主人公を待つ衝撃の結末。芸人・そのまんま東が「東国原英夫」としての素顔を赤裸々に綴った自伝的家族小説。
著者等紹介
そのまんま東[ソノマンマヒガシ]
本名・東国原英夫。1957(昭和32)年宮崎県都城市生れ。’80年専修大学を卒業後、ビートたけしに弟子入りする。’82年芸人として活動を始め、バラエティ番組を中心に活躍した。2000(平成12)年早稲田大学第二文学部に入学、’04年卒業。同年早稲田大学政治経済学部入学(中退)。’07年第52代宮崎県知事就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ann
28
人生良いことも悪いことも50/50。常に0(ゼロ)なら無くさなくてすむ。私の座右の銘のひとつと一緒。2021/12/03
ツバメマン★こち亀読破中
17
昔たけしが冗談っぽく言っていたような気がしますが、そのまんま東は複雑な家庭環境下で壮絶な幼少時代を過ごしたのですね。何故か「ドーランの 下に涙の 喜劇人」というポール牧師匠の座右の銘を思い出しました。人生は小説のようだ。2017/01/16
n.urabe
16
芸人そのまんま東の自伝家族小説。先日「しくじり先生」を見て読みたくなった。芸人そのまんま東とは違う、想像を絶する生い立ち。妾の子として育ち、実父を心の中から「抹殺」する旅に出る。実父の軌跡を辿りながら当時の親子関係や両親の問題、家庭内の問題を赤裸々に書いている。後半は泣けた。シリアスな内容の中にも芸人テイストがチラホラあり、おかあさんの一言に「ホッ」となるとこも良かった。1つの読み物として私は良書だと思う。2016/06/04
深沢商店
11
そのまんま東の、主に幼少~少年時代を描いた自伝的小説。ちょっと表現に力が入りすぎてたり、逆に緩すぎたりしてる箇所もありつつ、全体的には読みやすい文章でした。複雑な家庭環境、父との確執などは悲惨だし大変であったろうとは思うが、ややそればかりの傾向がなきにしも。とは言え、妙に教訓めいたり説教くさかったりしないのは良かったです。2014/04/17
4fdo4
8
読み始めは「買って損したかな」と思わせる感じだったが 読み進めるとどんどんグイグイと惹きつけられて行った 読み終わるころには、感動していた 文章力も確かなものがあると思う 2018/01/07