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新潮文庫
運のつき

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101308340
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

鬼畜米英で育ち、安保闘争、大学紛争の嵐を経験した著者は、戦争か平和か、非常か日常かと真剣に考えつめて“日常”を選んだ。学問をすることは飯を食うのと同じ、それを証明しよう。こう決意し、人生の目的は東大で教えることではなく、ちゃんと生きることだという結論に至った…「死、世間、人生」をずっと考え続けてきた養老先生の、とっても役立つ言葉。ヘソ曲がりヨーロー流、逆説的人生論。

目次

第1章 いずれ死ぬ
第2章 身を鴻毛の軽きに置いて
第3章 お勤めご苦労さん
第4章 平常心
第5章 変わらないもの
第6章 学問とは方法である
第7章 主義者たち
第8章 日本人は諸行無常
第9章 努力・辛抱・根性
第10章 若いころ
第11章 現代を生きる

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937(昭和12)年鎌倉生れ。解剖学者。東京大学医学部卒。東京大学名誉教授。一般的な心の問題や社会現象を、脳科学や解剖学などの知識を交えながら解説し、多くの読者を得た。’89(平成元)年『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。新潮新書『バカの壁』は大ヒットし2003年のベストセラー第1位、また新語・流行語大賞、毎日出版文化賞特別賞を受賞した。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かいちゃん

29
バカの壁が面白かったからこれを購入。難しいところもあったが、哲学とか科学とかそういうのでなくて、死の捉え方が独特だった。2020/12/01

AKIKO-WILL

9
タイトルに惹かれて読んだら最初は、「死」について論じるのでビックリした!人の寿命は時の運、死ぬも生きるも運がつきまとう。だから、自分はいつ死んでもよい。只の死体になるだろう。と解剖学の先生らしい悟りです。前から養老先生の話は哲学的だと感じたがこの本は仏教の基本的な考え方が随所に出てきます。そして、印象的なのは日本人は生きていない。それは、日本人には「世間」があるからと。人として生きるよりも世間の中で生きる日本人。あまりに世間を気にしすぎて精神の自由がない。これが人生を生きるのに手かせ足かせになっている。人2014/02/27

やまゆ

8
とにかくよく考えている養老先生。だからこそ納得させられる。日本人が世間の中で生きているという考え方が、なるほどとてもよくわかりました。2014/08/17

シルク

2
表装見間違いで再読。語り口が芸人のように面白い著者の、両極端の議論があって戦わせて始めて「中庸」があるというのに納得。番外で「普通の女性の顔を幾多にも重ねていくと、いわゆる美人が出来上がる不思議」も虫の話に負けず劣らず楽しかった。でも、最終的には東大紛争を経験してきた東大教授はバリバリの歴史誤認の左翼、団塊の世代だったのだが。特に特亜に関しては、甚だしさ極まれり。2004年上梓だからその後勉強して貰ってたら嬉しい。本当の死は自分ではなく、身近な親族の死という辺り、解剖学者らしくていい。2021/08/21

つんこ

2
変わらないものを追究するのが学問。変わらないものと変わるものの基準が個人的でおもしろい。変わらないもの=死体、虫、戦争 変わるもの=女性  中身は難しくてよくわからないところが多いのですが。この先生の話、しゃべり方が好きで、~~でしょ、そうでしょ、と畳みかけられながら、わからないながらもいつも最後まで読んでしまいます。2017/04/26

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