内容説明
自他共に許す大の虫好き解剖学者・仏文学者・生物学者が一堂に会し、「虫」を語りだしたらもう止まらない!三千万種におよぶ虫の生態から、採り方、愛で方、食べ方(!)、ハエ男の作り方(!?)までを徹底指南。果ては政治、教育、環境、フェミニズムなど、“虫の居所”の悪くなる問題を一刀両断に―。全編が一級の知性とユーモアの標本、稀代の虫好き三賢人による爆笑鼎談集。
目次
第1部 虫との遭遇
第2部 自然と虫屋の関係
第3部 虫採りの迷宮
第4部 「虫屋」の正体
第5部 昆虫のストラテジー
第6部 虫屋の来し方、行く末
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937(昭和12)年神奈川県生れ。解剖学者。北里大学教授
奥本大三郎[オクモトダイサブロウ]
1944(昭和19)年大阪府生れ。仏文学者。埼玉大学教授。日本昆虫協会会長
池田清彦[イケダキヨヒコ]
1947(昭和22)年東京都生れ。生物学者。山梨大学教授
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チンズ
2
この装丁のイメージがあまり良くないが読んで見ると予想以上に面白かった。2009/06/05
こはる
1
虫屋と呼ばれるほど、虫が好きな人たちがいる。虫屋は生物全般が好き、一番手頃な虫に興味がいったというだけ。虫は減ってきている。ブータン、オーストラリア、カナダなどは良い環境、女性は虫が好きな人が少ない、最近は一つの虫を取るのが好きな人が増えた、いわゆるオタク的な人、 2019/04/19
さきん
1
虫好きにはたまらない。日本の虫文化をうかがい知れる一冊。2015/07/12
naoto
1
虫界の大御所3氏の対談本。野球界で言ったら、ルース、カッブ、テッド・ウイリアムス…それは言い過ぎかな。虫好きは教養人が多い気がするんだけど、この対談でも虫を通してのいろんな考察が、とても面白い。楽しそうなので、自分も虫にハマってみたくなる…現状は、ゴキブリ苦手なんだけど。2015/05/25
てら
1
はっきり言って非常にバカな本です(失礼!)。ということは素晴らしい本だということです。テレビでまれに聴くことのできる、養老孟司が気取っていない時の「ぐふふふふふ」という素の笑い声が本から聞こえてきます。昆虫マニア、鉄道マニア、釣りマニア、盆栽マニア、古書マニア。平穏で無味乾燥で安全な人生を歩みたいなら、このへんの人々には近づかない方がいいでしょう。「『月刊むし』の編集部に入るときなんか、すごい罪悪感だもんね(笑)」2015/05/05