新潮文庫<br> 魂萌え!〈上〉

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魂萌え!〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101306339
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

夫が突然、逝ってしまった。残された妻、敏子は59歳。まだ老いてはいないと思う。だが、この先、身体も精神も衰えていく不安を、いったいどうしたらいい。しかも、真面目だった亡夫に愛人だなんて。成人した息子と娘は遺産相続で勝手を言って相談もできない。「平凡な主婦」が直面せざるを得なくなったリアルな現実。もう「妻」でも「母」でもない彼女に、未知なる第二の人生の幕が開く。第5回婦人公論文芸賞受賞。

著者等紹介

桐野夏生[キリノナツオ]
1951(昭和26)年、金沢市生れ。成蹊大学卒。’93(平成5)年、『顔に降りかかる雨』で、江戸川乱歩賞を受賞する。’97年に発表した『OUT』は社会現象を巻き起こし、同年、日本推理作家協会賞を受賞。’99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、’04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、’05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞を受賞した。また、英訳版『OUT』は、’04年にアメリカで権威のあるエドガー賞に、日本人で初めてノミネートされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

367
主人公の敏子とは、性別も境遇も違うのだが、もう冒頭から彼女の視点で小説世界を見、感情移入してしまう。もちろん、そのように書かれているのではあるが。それにしても暗く、また視野の狭い世界だ。したがって敏子の感情の起伏もまた、その狭さの中で右往左往することになる。現代の日本社会において老いることがほんとうに怖ろしくなる。こうした我々の中にあるはずの潜在的な怖れを浮かび上がらせてゆくのは、まさに小説の持つ力だ。下巻で敏子は、ますます窮地に追い込まれてゆくのか、あるいは少しは明るい展望が開けてくるのだろうか。2017/11/18

Tsuyoshi

73
59歳にして夫に先立たれた敏子。死後に分かった夫の不倫や子供たちとの遺産問題。身勝手な家族たちに翻弄された敏子は友達の影響も受け一人で生きていく事を決意。受け身だった生き方を改め未知の世界へ飛び込んでいく。友達や周囲の体調や環境の変化に、敏子の決意も揺らぎつつある中どう展開していくのか。下巻へ続きます。2018/03/28

アッシュ姉

71
夫に急に先立たれ、還暦を目前に途方にくれる妻・敏子。これから一人で生きていかなければならない不安と哀しみも癒えぬうちに遺産相続をせっつく身勝手な子供たち、真面目だった夫の思いもよらぬ秘密に直面することになる。持ち家と貯えがあって、介護する親もなく自身も健康で充分に恵まれているが、当人にとっては根底が揺らぐ出来事だろう。苦労知らずで守られて生きてきたおとなしい専業主婦がいきなり世間の荒波に放り出され、おろおろする様子が手に取るように伝わってくる。五十九歳にしては随分と世間知らずで危なっかしくて目が離せない。2018/02/20

おいしゃん

62
【婦人公論文芸賞作品】突然逝った旦那が残した秘密を知るうちに、めまぐるしく心境が変わっていく妻の恐ろしさと、取り巻く者たちの滑稽さが実にリアル。迷いなく下巻へ。2017/06/15

ざるこ

58
59才専業主婦。夫が急死。自分に明日にも起こりえると思うと前のめりで読んでしまう。途方に暮れる暇もなく心配事のオンパレード。お金、子供達、老後。あげく生前の夫に愛人がいたことが発覚。ちょっと冷酷に感じる子供達、好き勝手言う3人の女友達どの視点でも自分に重ねて読めるのがいい。あと愛人の申し訳なさの中にくっきり浮かび上がるふてぶてしさよ。保守的で無知だと自覚している敏子の思考がブレブレなのには辟易するけどよくわかる。自分に自信がないとそうなっちゃうのきっと。他人と触れ合って、ぶつかって。どうなる敏子!下巻へ…2020/09/28

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