新潮文庫
MUSIC

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  • サイズ 文庫判/ページ数 436p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101305332
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

1匹と4人の出会いが世界を変える?! 猫と青春と音楽が奏でる、傑作エンタテインメント。

「痛快な小説を書きたかったのだ。どこまでもどこまでも痛快な」──。無敵の野良猫スタバ、猫笛を操る少年佑多、俊足の少女美余、恋人を失った北川和身、アートの世界的権威JI。4人の人間は1匹の猫によって東京から京都へと引き寄せられ、ついに「鳥ねこの乱(せんそう)」が始まった……。疾走は止まらない。猫と青春と音楽が奏でる二都物語は、時空間をも超越し、小説の奇跡がここに結実する。

内容説明

「痛快な小説を書きたかったのだ。どこまでもどこまでも痛快な」―。無敵の野良猫スタバ、猫笛を操る少年佑多、俊足の少女美余、恋人を失った北川和身、アートの世界的権威JI。4人の人間は1匹の猫によって東京から京都へと引き寄せられ、ついに「鳥ねこの乱」が始まった…。疾走は止まらない。猫と青春と音楽が奏でる二都物語は、時空間をも超越し、小説の奇跡がここに結実する。

著者等紹介

古川日出男[フルカワヒデオ]
1966年福島県生れ。’98年に『13』で小説家デビュー。2001年、架空の奇書の中に幾重にも物語を織り込んだ『アラビアの夜の種族』が新時代のエンターテインメントとして脚光を浴びる。’06年『LOVE』で三島由紀夫賞を受賞。’11年春の震災を経て、同年12月からは朗読劇「銀河鉄道の夜」で主演・脚本を務め、東北ツアーを積極的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

H!deking

79
面白くないことはないし、所々付箋貼りたくなるような素敵なワードが散りばめられてるんだけど、なかなかリズムに乗り切れなかったし、ストーリー自体も入り込めなかった。正直途中は飽きちゃって斜め読みでした。78冊目2018/08/23

hit4papa

60
『LOVE』の延長線上にある作品で、四人と一匹が織りなす群像劇です。『LOVE』と同様、個々の物語は良いとして、全体として何が語られているかを説明するのが困難です。文庫の裏表紙に「猫と青春と音楽が奏でる二都物語は、時空間をも超越し、小説の奇跡がここに結実する」とあります。自分は、著者が何を意図しているのか分からないまま、疾走感に身を委ね一緒にゴールしてしまったようです。細かな意味を求めるのはナンセンスなのでしょう。ワクワクしないのは、細かい事に拘泥しMUSIC的文学に乗り切れなったからなのかもしれません。2019/08/25

さっとる◎

37
日出男流「どこまでも痛快な」エンタテイメント。最高だな。都が移ったとかタワーがあるとか区割りとか暦とか1+1=とか、知っているのに。彼が書くと知っているはずの普通が異次元に突入する。溢れる生命力に満たされて。読むたびに自問する、私の目は開いているのか?同じものを見たいのだけど未だそれは叶わない。だから読み続けて、なのにその度驚く。無敵の猫スタバの技が力満ち満ちなのに笑えるし(幻の左笑)、大地に答えを求めたり、猫語の標準語を模索したり、京都市港区をつくったり。まだまだ神話は生まれる。2017/04/19

ロッキーのパパ

21
文章のリズムといい、話の展開といい、疾走感にあふれている作品だった。細切れな文章は一見読みにくいが、この作品にはこれしかないという感じだった。登場人物たち、特に二人の中学生も個性的だったけど、この作品の主役はやっぱりスタバでしょう。知性・体力ともまさに超猫ということばがふさわしい。この作品は先行作であるLOVEと関係があるらしい。順番が逆になったが、そちらも読みたくなった。2013/01/15

スミス市松

20
猫だけに聞こえる音楽を奏でるための小説。TOKYO⇒KYOTOを駆け抜けることによって生成されるジャンクな言葉の数々を千切っては投げ、千切っては投げを繰り返し、ついには最終到達地点を突破しても依然として走り続けるこの小説を追跡する言葉を私は持たない。が、一〇〇Mを全力で駆け抜けた直後その身体が止まることが許されないように、物語を乗り終えてもなお疾走している何かを自らの内部に感じる。それは少年少女に対するノスタルジィではない。それは現在から常に、在り、続き、鳴り響いているもののような。2013/03/17

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