新潮文庫
祖国へ、熱き心を―東京にオリンピックを呼んだ男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 606p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101303185
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

戦後の混乱期、全米水泳選手権に出場した古橋広之進らは世界新記録を連発し、“フジヤマのトビウオ”と賞賛された。敗戦にうちひしがれていた日本人に勇気と希望を与えた彼らを支えたのは、ひとりの在米日系人―フレッド・和田勇。そのとき彼は、日本の悲願“東京五輪”誘致を心に決めた…。日本の発展のためにすべてをなげうった「無私の人」の苛烈な生涯を描いたドキュメント・ノベル。

著者等紹介

高杉良[タカスギリョウ]
1939(昭和14)年、東京生れ。化学専門紙記者、編集長を経て、’75年「虚構の城」で作家デビュー。以来、経済界全般にわたって材を得て、綿密な取材に裏打ちされた問題作を発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

20
無私。二つの祖国を超えたオリンピックへの想い。想いが行動力となり、行動力が心を動かす。義理と人情に国境は無い!正子夫人との”南米ツアー”以上に印象に残ったのが『日系引退者ホーム』。特に、ユダヤ・コミュニティとの心のやり取り。一方、当時、外貨規制などがあったとは言え、ここまで個人に頼る日本政府・団体。復興の立役者の1人と言っても過言ではない気がする。和田氏の生き様にただただ感動!蛇足だが、Wayfarers Chapelって私が結婚式を挙げた教会!思い出が蘇る・・・。2014/02/23

Ryuji

1
★★★★☆昭和39年に開催された東京オリンピックの招致など、戦後の日本のアマチュアスポーツ界に尽力された日系二世の和田勇氏(Fred Isamu Wada)を描いた小説(小説というよりはノンフィクションと言った方が良いかもしれませんが・・)。東京オリンピックそのものが私の生まれる前の事なのですが和田勇氏、この本を読んで初めて知りました。日系二世でありながら私財を投じ祖国に対してここまで尽くそうとする姿が感動です。高杉良さんの小説では異色な部類ですが、とても良い本です。2013/08/26

sakwai

0
こんなに無私無欲の人がいるのかと驚嘆しつつ読了。現代の日本にこんな人がいるとは到底思えないがどこかにいるのだろうか。2013/10/22

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