新潮文庫<br> わたしの脇役人生

新潮文庫
わたしの脇役人生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 249p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101291031
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

父を口説き落として女学校から女子大に進んだ頃は、女教師になると決めていた。ちょっとしたことでその夢が破れたあとは、新劇運動にとびこみ、治安維持法にふれ、とうとう兄の手引きで映画女優に…。かくしてわたしの女優人生がはじまった。著者ならではの下町気質と心意気。脇役人生50年の女優業と丹精して暮らす生活の知恵。本書は、一日を丁寧に生きるために綴られた随筆集。

目次

年賀状・心のふれあい
おまけで生きた70年
気どりのない暮らし
「運」の跫音
世界中が「得」する願望
女の暮らし・私の場合
おカツさんのこと
人生と星勘定―お相撲を見て
「お元気ですか?」
孤独・つまずく老人たち
情報性混乱症候群
嫁との暮らし・あれこれ〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オイコラ

1
「…」を多用しているように感じる文章は、時々嫌味っぽいというか、鼻につく印象もあるが、いくつになってもいろんなことに関心をもち、自分で調べ、考えて、しかもそれを書く。すごいと思う。丁寧で綺麗な言葉で、背筋のぴんとした姿が目に浮かぶようである。2015/09/23

うたたね

0
わからない言葉に出会えば辞書を引き、普段から新聞や本を読み、食事を丁寧に作り、日々考える。。。年を取るにつれ、億劫になりがちな、これらの作業を、当たり前の事として、実践していた沢村さん。自分が彼女と同じ年頃になった時、同じように毎日を過ごせるだろうか?自身の日々や老いについて、考えさせられた一冊でした。2016/10/09

佑依-Yui-

0
思い描く「昭和の大女優(自ら進んで脇役に徹する道を選ばれたとは言え)」のイメージの真逆の様な方だった。少し傲慢とも言える態度で毅然と物を書くのだろうと思っていたが、価値観の押し売り等も一切無く、謙虚さを崩さない。若者文化にもなるべく順応しようとするお姿は、「いじらしい」とすら…。(失礼を承知で)文章にも独特のリズムがあり、始終爽やかな気持ちで読む事が出来た。 2015/08/24

keisui

0
★★★★★2015/04/25

sasha

0
日向の雑草のように、背筋をシャンとして。この人のように年齢を重ねられたら素敵だ。2010/09/10

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