新潮文庫
悪人正機

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  • サイズ 文庫判/ページ数 340p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101289229
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0110

内容説明

例えば、「生きる」ってなんだ?という問いにいわく「泥棒して食ったっていいんだぜ」―。ほかにも「働くのがいいなんてウソだよ」「円満な家庭なんてねえんだよ」「有名になるっておっかないことだ」…。糸井重里が、吉本隆明から引き出すコトバの数々。驚きに充ちた逆説的人生論だ。「今、中学と大学が危ない」と考える吉本さんが、若者から大人まで元気づけてくれる一冊である。

目次

「生きる」ってなんだ?
「友だち」ってなんだ?
「挫折」ってなんだ?
「殺意」ってなんだ?
「仕事」ってなんだ?
「物書き」ってなんだ?
「理想の上司」ってなんだ?
「正義」ってなんだ?
「国際化」ってなんだ?
「宗教」ってなんだ?〔ほか〕

著者等紹介

吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924(大正13)年、東京・月島生れ。2003(平成15)年、『夏目漱石を読む』で小林秀雄賞受賞。文学、社会、政治からテレビ、料理、ネコの世話まであらゆる事象を扱う「思想界の巨人」

糸井重里[イトイシゲサト]
1948(昭和23)年、群馬県生れ。’80年代に「不思議、大好き」「おいしい生活」などの名コピーで一世を風靡。その一方で’98(平成10)年にホームページ「ほぼ日刊イトイ新聞」を開設
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

155
吉本隆明の話を糸井重里が聞き取る。文庫にあたって補充しているところは良心的。物の見方の幅が広がるという点では貴重。吉本ばななネタが炸裂すると面白かったかも。2013/06/21

ehirano1

99
かの「よしもとばなな」さんのお父さんである吉本隆明さんと糸井さんの対談本です。各章のガイド的役割として糸井さんのレビューがあり、吉本さんの思想の理解を助けてくれる読者想いの本です。吉本さんの思想は結構難解でしたが、中盤辺りから慣れてくるとハッとさせられるというか、こんな考え方もあるんだと膝を打つことが多かったと思います。第二弾はないのかな?2022/11/18

扉のこちら側

93
2017年136冊め。表紙に二人の名前が大きくあるが、吉本氏が語り、聞き手である糸井氏は文中ではほとんど存在感は示さない。敗戦でこれまでの価値観がすべてひっくり返った時代の人の、その経験を聞くのは興味深い。10年やって一丁前の言葉を意識して、まずは10年読書をしようと思う。2017/02/11

HIRO1970

59
★☆★今どきこれだけはっきりと物事を言い切れる人は少ないですね。本音に近い話は貴重なお話を拝聴できたと言えます。江戸弁(東京弁)なのも好感が持てて、下町のインテリ爺さんの面白い話と言った感じで気軽に聞ける感じですが、言葉は慎重に選ばれており流石は言葉の技術者だと感じずにはいられない内容でした。幅広い題材を経験や例え話を交えながらする説話は聞き手の力量の高さもあり終始飽きさせない内容でした。後書きに中学生に読んでほしいとありましたが、僕にはちょうどいいレベルでした・・・。2013/06/27

おさむ

47
「物書き」の吉本御大の自説をほぼ日編集長の糸井先生がひたすら聴く。大学に行くのは失恋を経験するようなことで一度やってみたらそういうもんかとわかって良いのでは。とにかく毎日(一生懸命じやなくたっていいから)10年続けたら一丁前。肩肘のはらない落語家のようなコトバの数々が光ります。2016/02/15

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