出版社内容情報
鳴子温泉で、なにかを訪ね歩いていた若い女の死体が、分水嶺の傍らで発見された。十津川警部が運命に挑む、トラベルミステリー。
父親らしき男とともに、なにかを探し求めて鳴子温泉を訪ね歩いていた若い女性。その死体が、一つの川の流れを日本海と大平洋に分かつ分水嶺の傍らで発見された。東京下町の名曲喫茶に勤める彼女には、六年前に殺人事件を起こし、逮捕されるという暗い過去があった。そして、彼女の同僚にも魔の手が――十津川警部が分水嶺に見た運命の分かれ道とは? 迫真のトラベルミステリー。
内容説明
父親らしき男とともに、なにかを探し求めて鳴子温泉を訪ね歩いていた若い女性。その死体が、一つの川の流れを日本海と太平洋に分かつ分水嶺の傍らで発見された。東京下町の名曲喫茶に勤める彼女には、六年前に殺人事件を起こし、逮捕されるという暗い過去があった。そして、喫茶店の同僚にも魔の手が―十津川警部が分水嶺に見た運命の分かれ道とは?迫真のトラベルミステリー。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930(昭和5)年、東京生れ。’63年『歪んだ朝』で「オール讀物」推理小説新人賞、’65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞をそれぞれ受賞。’81年に『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞を受賞する。2004(平成16)年には日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Midori Nozawa
12
おもしろかったです。西村京太郎氏の訃報がニュースで流れて、気になって読んでみました。本書は夫の蔵書。舞台となっている陸羽東線、鳴子、堺田の分水嶺、こけし館、鳴子神社など行ったことがあります。分水嶺と言っても、山の中でなく本当に小さな掘割のような川が左右に分れ、太平洋と日本海の分岐点になっています。テーマは政治家一家5人兄弟が皆政治にかかわって、保守党の総理に目される人物が事件に関わる。選挙戦では68歳ののんびりした老人が経営する喫茶店の2人の女性の死の謎を追って老マスターは選挙妨害をやらかす。爽快だった。2022/03/07
saga
2
舞台となった鳴子温泉や境田の分水嶺に行ってみたくなりました。終わり方が突然すぎる。2017/03/25
史
1
中年の意地。2019/11/19
aaboo
1
ラストがいまいちだった。2017/06/11