内容説明
私は豪州を拠点にする「常打ち賭人」。知り合いの美人ディーラーが博奕場で凌辱された。一歩引けば、そこは奈落の世界。ふたりが仕掛けた乾坤一擲の大勝負の行方は?「人は負ける。いつかどこかで必ず負ける。大切なのは、その負けをいかに打たれ越すかだ」。カジノという非日常空間で蠧く魑魅魍魎たちを圧倒的なリアリティで活写した、阿佐田哲也を超える賭博文学の最高峰がついに誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
30
あ~変なのに引っかかった(-_-;)感想は以上!2012/06/09
めめたぁ
4
フィクション?ノンフィクション?どっちか分からないけど、出来ればフィクションの話であって欲しい。続きものみたいに後述したとか、他で書いたとかやられると、これ単体で読んでると困る。他を買おうとは思わないし。滑稽さやカッコ悪さ、胡散臭さを感じる文体で、俗っぽくて面白かった。博奕打ちにしか分からない感覚の話も、面白い。科学で解明できない不思議。打たれ越すという、人生観にも繋がる考え方もいい。2014/03/29
よう
3
博打には「科学を超えた『なにか』」があるということらしい。だが、著者は別の作ではこうも言っている。「科学では勝てない。だが、非科学ではもっと勝てない。」つまり、確率だけを追っていてはダメだということらしい。『なにか』は賭人の持つ技量、運、勘、記憶の集積…それらのことが関わってくるのだろう。2014/05/05
よっしー
2
★★★まどろこしい文章だが、それが森巣博なんだろう。牌九なるものはやったことはないが、とても興味を持った。技術介入の要素があるなら研究してみたい。2015/04/02
me
1
豪州源氏 面白かったです普通に。教養ギャンブルおじさん。2022/08/08