新潮文庫
アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 412p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101256283
  • NDC分類 332.53
  • Cコード C0133

出版社内容情報

大金持ちになる方法、知りたくありませんか? 150年前の黄金発見と現代のIT産業の共通点。『ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル』改題。

内容説明

1848年、地の果てカリフォルニアで黄金が発見された。報が伝わるや一獲千金を狙って金採掘者が殺到したが彼らは結局落ちぶれた。成功したのは駅馬車業者、衣料品屋、銀行家、そして鉄道家だった。150年前のゴールドラッシュと、IT産業の起業家が輩出するシリコンバレーとの共通点を示しつつ、途方もない金持ちが誕生する仕組みを明らかにする。

目次

第1部 地表に金がころがっていた―19世紀のゴールドラッシュ(所有地に金が出たので無一文になった男;成功者は金を掘らなかった;皇帝と怪盗、そして見聞者)
第2部 鉄道王、大学を作る(大陸横断鉄道の完成;近代的錬金術の秘密;カリフォルニアへの苦難の旅;リーランド・スタンフォード;ピカピカ大学、牧場の真ん中に出現す;百年の歳月がもたらしたもの)
第3部 ゴールドラッシュの再来―シリコンバレーの起業家たち(大学院生が作った未来的企業 グーグルとヤフー;超新星の爆発 ネットスケープ;インターネットの「配管屋」 シスコシステムズ;反マイクロソフトの盟主 サン・マイクロシステムズ;新しいビジネスモデルの時代;シリコンバレーとスタンフォード大学の役割;日本経済の未来はどこに?)

著者等紹介

野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940(昭和15)年、東京生れ。東京大学工学部卒業後、大蔵省(現・財務省)に入省。’72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授、東京大学先端経済工学研究センター長、スタンフォード大学客員教授などを経て、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻は経済学。『バブルの経済学』で’92(平成4)年、吉野作造賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

9
野口先生ご自身がスタンフォード大学に留学されたことがるらしいです。19世紀のカリフォルニアゴールドラッシュ、20世紀末のシリコンバレー、スタンフォード大学。カリフォルニアゴールドラッシュといっても実際に成功したのは金鉱を掘りに来た人ではなく、掘りに来た人にジーンズを売った人。確か「リーバイス」の創業者でしたっけ?2012/08/08

仲本テンカ

7
金の発見による、カリフォルニアでのゴールドラッシュ。わきたつ群衆の中から現れた、幾人もの成功者たち。そんな彼らの成功へと至る道が、みないろいろで面白いです。いやしかし、成功者とはなぜ同時期に同じ場所から、続々と現れるのでしょうか。とりあえず、これだけの様々なパターンの成功談を聴くと、この世にはハッキリと言える成功法則なんてないんだなぁと思いました。ただ、成功したいのなら最低でも、わきたつ群衆へ飛び込む行動力は必要そうです。あとは運とか体力とかコミュ力でしょうか? 成功って、やっぱりむつかしそうです。2013/03/15

Yohei

3
★★★★☆19世紀ゴールドラッシュ、21世紀IT、カリフォルニアの変革における成功者の共通点を見出し、日本へ提言した本。ゴールドラッシュの成功者は金を掘る人ではなく、変化の本質をとらえて彼らのニーズ(ショベル、丈夫なズボン、移動手段)を提供した人だったと紹介、ITでも情報という金を得るためのブラウザ、検索エンジン提供がそれにあたると説明する。依然モノづくりに執着する企業、インキュベーションセンターを作る団体に「世界の変革時に必要なのは、発想の基本的な転換、器でなく精神」だということを教えてくれる良書。2013/11/03

Mijas

3
アメリカ史への興味から手にとった本。成功者のビジネスモデルをゴールドラッシュに見出した切り口が面白い。成功した人は、金を掘りに行った人ではない。また、アメリカ社会を日本と比較しながら分析しているところも興味深かった。野口先生の講義を受けているかのようだ。自力と創意工夫があればこそ成功し、またこれは社会が成功する条件でもある。2005年に書かれたものなので、現状では違う部分もあるが、挑戦する勇気をもらえる本だ。「まだ無いものを見つける」まさに、挑戦し続けることに意味があるということだろう。2013/08/01

Nozaki Shinichiro

2
訪問前の予習として読んだ、サンフランシスコの歴史。1849年のゴールドラッシュから始まった街ですが、結局それで成功したのは誰かという話と、今の(少し昔の)IT業界と通ずるところがあるよという話。これもまた文化やなと興味深く、ビジネスの観点で勉強になることも多いなと思いました!2019/02/23

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