新潮文庫<br> 裏庭

個数:
電子版価格
¥781
  • 電書あり

新潮文庫
裏庭

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月20日 04時00分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101253312
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。その庭に、苦すぎる想い出があり、塀の穴をくぐらなくなって久しい少女、照美は、ある出来事がきっかけとなって、洋館の秘密の「裏庭」へと入りこみ、声を聞いた―教えよう、君に、と。少女の孤独な魂は、こうして冒険の旅に出た。少女自身に出会う旅に。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SJW

301
1995年第一回児童文学ファンタジー大賞受賞作。英国人が住んでいた洋館の庭は子供達の遊び場だったが、行かなくなって久しい照美が秘密の「裏庭」に入り込み、ファタジックな冒険の旅に出る。故人との稀薄だった関係への後ろめたさや親子の希薄な関係への後悔を冒険を通して回復していく話。イングリッシュガーデンの描写を期待したが、いくつかの花が挙げられたのみで、「裏庭」はファンタジーの世界だった。空想すぎる冒険には疲れたが、後ろめたさや後悔を回復する照美の覚悟に圧倒された。共働きなどが原因で希薄な親子関係が問題提起されて2018/02/10

ちょこまーぶる

249
少しの時間ずつしか読書に取れなかったからか、あまり内容がピンとこない一冊となってしまった。ファンタジックな裏庭の描写部分になると急に頭の中が??となってしまい、読書ペースもダウンしてしまうあたりは、ファンタジーは苦手ないのか?とさえ思ってしまう。ただ、家族を見つめ直したり、生きることを考えたりするには、この屋敷の裏庭のような過去を回顧できるスペースも必要なのかもしれないと思った。このままだと、作家さんのイメージが悪いから、機会あったら他の作品も読んでみょうとも思っている。2014/01/14

225
こんなに付箋だらけにしながら読み解く読書をしたのは何年ぶりだろう。一度読み終えてすぐまた最初から最後まで読み返してしまった。数々の言葉や民話などが伏線にもなり、「裏庭」での体験は深層心理と記憶の旅でもある。家族の死や親子関係を通した心の傷をどう癒し成長していくかを冒険ファンタジーの中、哲学や宗教的思想なども交えて重厚に描かれていた。個人的な考察をここに書くとネタバレになるので差し控えるけれど、母娘三代に渡っての確執とその連鎖に一番じわじわきた。また「傷を恐れず支配されず育てていく」(コメント欄に続く⇒2014/03/21

kariya

194
言葉の持つ負の印象を払拭する、豊穣な再生の地。裏庭には別の世界がある。荒廃した洋館の庭へと入り込んだ痛みを抱えた少女は、この世にない”裏庭”から異世界へと旅立った。楽しいばかりでなく、恐怖や汚濁も降り掛かる冒険を経て、少女が最後に出会うのは。傷を痛みを厭い闇雲に癒すのではなく、受け容れ共に生きよという、変奏して繰り返される言葉が胸に留まる。母と娘、姉と弟、父と息子、夫と妻、痛みと喪失を経て、善も悪も内包しつつ、明日へ進む人々の姿は普遍の生だ。損なわれてもより強い、新たな自分へと生まれ変わる。2010/01/23

nanasi

191
カバーデザインは早川司寿乃さんです。巻末に河合隼雄さんの解説が収録されています。第一回児童文学ファンタジー大賞受賞作。不思議な雰囲気を持った作品で、読んでいて癒されました。照美がスナッフとテナシと共に旅をする場面が好きです。2013/12/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/576726
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。