内容説明
未解決の一家惨殺事件で理不尽にも妹を奪われた姉はいかに人生を立て直したか。終戦時、旧満州に取り残された日本の子どもはどうやって差別の中で人生を切り拓いたか。そして、病を抱えた家族との長き葛藤の末、次男を喪い幾度も挫折感に打ちのめされたと語る著者自身、どのような「生きなおし」を図ったのか。生きるとは―この根源的な問いに深い示唆を与える、円熟の評論集。
目次
授乳中にメール これは虐待だ!
子どもとケータイ 規制だけで解決?
脳を壊すケータイ 親よ学校よ気づけ
子どもの心発見 ノーテレビ・デー
いいぞ、社長室に絵本!
非凡に生き抜く その力の源流は…
劇的に訪れる 生きなおす力
改悛と赦し 気づきの瞬間
兄、22歳の発心 83歳にして成就
政治家・官僚よ 衆生済度を歩め〔ほか〕
著者等紹介
柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936(昭和11)年、栃木県生まれ。’95(平成7)年『犠牲―わが息子・脳死の11日』とノンフィクション・ジャンル確立への貢献が高く評価され菊池寛賞受賞。災害・事故・公害問題や、生と死、言葉と心の危機、子どもの人格形成とメディア等の問題について積極的に発言している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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