新潮文庫
壊れる日本人 再生編

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101249216
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

子供の学力が落ちている。気持をきちんと言葉にする力が低下したためという。仕事や研究の専門分化が進み、広く社会に目を向けない大人たちも、自分の言葉で考えるのが苦手だ。ネット社会の進化の中で、豊かな感情表現を持つ日本語に恵まれたはずの私たちの感覚は麻痺し、言語表現力が劣化している。この国をどう持ちこたえさせるのか、具体的な提案。

目次

石に言葉を教える
高速道路を豚が走る
「学力」とは点数のこと?
こまった時のカナ文字語頼み
専門バカの作り方
トラウマの発見
ローソクの炎、それは私です
ユーモア背負って死出の旅
雪の国のパイナップル
十四年目にやってきた男の出番
いいぞ、鈴木さん、山間の“読書塾”
町よ、村よ、絵本館を作れ!

著者等紹介

柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936(昭和11)年、栃木県生れ。’95(平成7)年『犠牲―わが息子・脳死の11日』とノンフィクション・ジャンルの確立への貢献に対し菊池寛賞、2005年『エリカ 奇跡のいのち』で日本絵本賞翻訳絵本賞受賞。災害・事故・公害問題や、生と死、言葉と心の危機、子どもの人格形成とメディア等の問題について積極的に発言している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

27
タイトルから想像した内容と異なっていたエッセイ。前半は思ったほど参考になることの記述がなく残念であったが、後半はYKKの障害を持つ方の雇用、講談社取締役であった鈴木氏など良い一面を拾えた。2019/12/02

ムーミン

23
コロナで生まれた時間をものをじっくり考える時間に費やしています。2020/04/30

Tadashi Tanohata

21
GDPが4位になろうと5位になろうと日本人の矜持を忘れず日本語を守り、情緒で世界を牽引し政治家に頼ることなく、日本人一人ひとりが生き方を変えれば、土俵際の日本を再生できる。これが読了直後の私の感想。少しなぞってますが率直に記す。2024/02/18

ごへいもち

15
読みたいなと思った本がいくつか。「エリカ」やノーマン・カズンズなど。フランスの子育て状況も酷そう。フランスでアニメやコスプレが流行っていると面白がってはいけなかった2012/05/22

だいすけ

7
柳田作品の中では一番面白かった。 絵本の効用にもずいぶん触れていた。奇跡を生きるエリカの話や、現代にとってのアニミズム、シュールレアリスムの価値などの箇所が特に面白い。2017/11/03

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