新潮文庫
日本人の矜持―九人との対話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101248103
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

国家は将来ある子供たちの芽を摘もうとしている。英語早期教育、薄い国語教科書、愚かな平等教育、歪んだ個性の尊重―。真に身につけるべきは、読書による国語力、基礎の反復訓練による我慢力、儚いものの美を感得する感受性、歌う心、卑怯を憎む心。そして、大人たちは、カネと論理を妄信するアメリカ化を避けねばならない。碩学賢者九名が我らが藤原先生と縦横無尽に語り合う。

目次

齋藤孝(教育学者・明治大学教授)「日本人らしさ」をつくる日本語教育
中西輝政(国際政治学者・京都大学教授)論理を盲信しないイギリスに学べること
曽野綾子(作家)真実を述べる勇気を持つ日本人に
山田太一(脚本家・作家)人間の弱さを感じること傷つくことで得る豊かさ
佐藤優(起訴休職外務事務官・作家)アンテナが壊れシグナルが読み取れない日本
五木寛之(作家)昔の流行歌には「歌謡の品格」があった
ビートたけし(映画監督・タレント)人生すべてイッツ・ソー・イージー
佐藤愛子(作家)心があるから態度に出る誇りが育む祖国愛
阿川弘之(作家)「たかが経済」といえる文化立国を

著者等紹介

藤原正彦[フジワラマサヒコ]
1943(昭和18)年、旧満州新京生れ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。お茶の水女子大学名誉教授。’78年、数学者の視点から眺めた清新な留学記『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、ユーモアと知性に根ざした独自の随筆スタイルを確立する。新田次郎と藤原ていの次男(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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