新潮文庫<br> 仮面の国

新潮文庫
仮面の国

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101229218
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

芥川賞受賞後、右翼を名乗る男性からの脅迫で、予定されたサイン会は中止に追い込まれた。そんな事件をきっかけに、作家である著者は、言論界のグラウンドにまいおりる。地下鉄サリン事件・慰安婦問題・神戸市須磨区少年殺人事件・援助交際・児童虐待…。日本社会を内部腐食させる「仮面」を果敢に暴き、欺瞞的な言論界に侃侃諤諤の議論を引き起こした、怒濤のバトル・エッセイ集。

目次

第1章 仮面の国
第2章 攻撃すべきは、あの者たちの神だ
第3章 正義とは悪魔が被る仮面にて
第4章 「人権」に呪縛された「透明な家族」
第5章 ふたたび言う、出でよA少年の父
第6章 なぜ人を殺してはいけないのか
第7章 「絶対零度の狂気」持つ少年たち
第8章 歴史の目的は人間精神の探究にあり
第9章 伊丹十三氏の自殺と家族の再生
第10章 はっきり言う、生徒に「人権」はない
第11章 「仮面の国」に贈る最後の「異論」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

behappy

1
日本は仮面の国だ。まさに、この本のタイトルの通り。まず、日本国憲法9条2項。日本語としておかしい戦争放棄が書かれている。さらに天皇を憲法下における権力のない飾り物にした占領下憲法。2016年8月8日の天皇陛下のビデオメッセージの生前退位のご意向に反対する人がいる。天皇には人格、人権がないシンボルなのだと。。 現実に対し「目を開けて」対峙しない日本国民。これは戦後の憲法のせいだ。さて、この本であるが、現代日本の矛盾をあらわにした憂国の書である。是非読んでみてください。

kemonoda

0
柳美里さんの「怒濤のバトル・エッセイ集」。心配になるくらい戦闘的な内容ですが、この国の、この国の言論人の、「仮面」を撃つ柳美里さんの言葉は実に明快で共感できるものばかりです。(僕が基本的に柳美里さんが好きなので共感するということもあるかもしれませんが) 例えば「歴史教科書」などの問題にしても僕も気持ち悪いと感じ疑問を持っている事に具体的明快な言葉を与えてもらいました。もう15年くらい前の本なので、今応援しても遅いんですけど、このバトル、柳美里さんを応援します。2013/03/20

まるこ

0
柳さんが怒っている。15年ほど前に書かれた、当時の事件や出来事に対しての言論集。共感できる部分と出来ない部分。それぞれあるけれども、非常に鋭く切り込んでいるのはよくわかる。見てみないふり。相手にまっすぐ対峙できない感じ。わかる。2012/03/30

ちゃびたん

0
★★☆☆☆2020/11/29

astrokt2

0
未レビュー2009/05/30

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