新潮文庫<br> 海の都の物語〈4〉―ヴェネツィア共和国の一千年

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海の都の物語〈4〉―ヴェネツィア共和国の一千年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 236p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101181356
  • NDC分類 237
  • Cコード C0122

内容説明

1453年、トルコ帝国がコンスタンティノープルを攻め落とし、ビザンチン帝国が滅亡。東地中海の勢力図は一変した。東方での貿易を最大の糧とするヴェネツィアはこの状況にどう対応したのか。強大な軍事力を誇り、さらに西へと勢力を広げようとするトルコ帝国との息を呑む攻防、そしてある官吏の記録をもとに、ヴェネツィアの新興ビジネスである観光事業、聖地巡礼旅行を活写する。

目次

第8話 宿敵トルコ(トルコ帝国;「本土」;マホメッド二世;コンスタンティノープルへ;ビザンチン滅亡 ほか)
第9話 聖地巡礼パック旅行(まず、ヴェネツィアへ;ヴェネツィア滞在;旅立ち;イェルサレム;聖地巡礼 ほか)

著者等紹介

塩野七生[シオノナナミ]
1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。’68年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。’82年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。’83年、菊池寛賞。’92年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。’93年、『ローマ人の物語1』により新潮学芸賞。’99年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。’07年、文化功労者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

150
前半は新興国オスマン・トルコとの攻防を描く。合理的でない国家を相手にするというのは、ヴェネツィアにとっては、もっとも苦手であったかも知れない。しかも、世の中の趨勢はしだいにより強大な軍隊を組織できる大国の時代へと変わりつつあった。後半は「聖地巡礼パック旅行」。1480年にこれを利用して聖地巡礼に出かけたミラノ人、サント・ブラスカの紀行が紹介される。ヴェネツィアの実になんとも見事なまでのシステム化。とりわけ、法王庁と現地のアラブ人からの通行許可証を代行手配するなど、もう至れり尽くせり。さすがはヴェネツィア。2014/03/13

KAZOO

87
この巻では、ヴェネチィア最大の敵トルコの興隆です。しかもほかの西欧の都市国家への論理が通じない国だということが描かれています。マホメッドⅡ世についてもかなり書かれています。また9章では聖地巡礼のパッケージツァーがヴェニスの商人そのものの地で行くような商品として開発されているのも面白いと感じました。2015/07/14

優希

74
トルコ帝国の台頭により、東地中海の勢力が一変するのが恐ろしいところです。ヴェネツィアの背後に見える帝国は、それまで争ってきた国々とは全く異なるのに鳥肌が立ちます。後半の聖地巡礼の旅が描かれていました。死と隣り合わせの中、信仰ゆえの旅が心に響きます。2018/12/27

kawa

49
前半は海軍国と陸軍大国のかけひきや攻防が読みどころの「宿敵トルコ」、後半は趣ががらりと変わりある官吏の記録から6ケ月に渡るヴェネツィア国・主催聖地巡礼パック旅行を描く。人に勧めるべきか迷うという命がけの大旅行の様がロード・ムービーのようで面白い。2019/07/09

piro

33
宿敵トルコとの戦い、そしてキリスト教聖地巡礼を「パック旅行」化した様を描く第4巻。海軍国家として地中海の覇権を握るヴェネツィアにとって、圧倒的な量で攻める陸軍国家トルコは厄介な存在。スルタン・マホメッド2世に翻弄されたこの時期は国家存亡を賭けた数十年。結局トルコを破る事は出来ず、マホメッド2世の死で事態が鎮静化。破竹の勢いのトルコも、所詮は個人の力による興隆でしかなかったと言う事か。聖地巡礼の事業化は、いかにも商業主義国家らしく興味深い話。当時の旅がいかに命を賭けたものだったのかと言う事もよくわかります。2020/11/03

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