内容説明
偉大だった父への反抗と和解、市井に生きた母の賢明さ―幽明境を異にして初めて語られる父母への長く秘められた思い、独特な親子関係の秘話。著名人35名が明かす35通りの「親子の形」。檀ふみ、瀬戸内寂聴、所ジョージが過ごした父親とのかけがえのない時間。本田宗一郎、力道山、山本周五郎が我が子の前で見せた素顔。北杜夫、石井ふく子、梅沢富美男の心に今も残る父母の教え。
目次
孝行をしたい時には…
忘れられないひと言
あの親父にしかできなかった教育
酒を飲む姿が似てきた
無言の遺言
あなたの子どもでよかった
父よ、あなたは男だった
死してその大きさを知る
全てを受け止めてくれた唯一の人
近いのに遠い存在
母の個性に脱帽
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nak34
14
夫婦の形も、家族の形も、千差万別。何をどう受け止めるかは、私次第だし、子供次第。私の基本感は、「自分の人生を自分で歩んでほしい。」かな。期待したほど、感動はなかったなぁ。2010/11/14
雨巫女
10
意外だったのは、父母だから、母への手紙が多いと思っていましたが、父への手紙が多かったです。坂本九さんや田岡組長の子供さんの話が、印象的でした。2010/08/16
fubuki
5
檀一雄や山本周五郎は読んだことがなかったので、読んでみようかという気にさせられた。我が子が一番の書評家かもしれない。世代的なこともあるのだろうけれど、概して「親父の背中」を見せつけられた方々のようだ。こういう本だから、みんな親には勝てない系の話。私もそうだから、別にいいのですが。石井ふく子の母親が、竹久夢二の画のモデル!?そっちのほうに驚いた。どの絵、なんだろう。2022/03/21
うりぼう
3
確かに読んでいるのですが、内容が全く思い出せない。35人の作家のお手紙です。私に忘れたい理由があるのだと思います。2005/12/09