内容説明
テレビ番組の解説でもおなじみ、着物姿も粋な、稀代の絵師にして時代考証家、「江戸からタイムスリップした」現代の風流人・杉浦日向子の人柄と心意気を映す最後のエッセイ集。命をつなぐ食をめぐる話、人生を彩る酒の話題、大切にしていた憩いのひとときを思いをこめて綴る。懐かしい作品制作風景、単行本未収録の漫画のひとコマ、愛用の着物、酒器、小物の口絵写真、作品リストも収録。
目次
食の章―ゴチマンマ!(ウマイとマズイ;おにぎりころりん;ひとりごはん ほか)
道の章―酒器十二か月(一月―つつがない正月の、つつましいハレを、黙してすごす、ひととき;二月―酔って心身に隙間ができて、そこに心地よい風が通る;三月―じっくり選んだ杯で、これからのこと、これまでのことを、たっぷり話したい ほか)
楽の章―きょうの不健康(不健康は健康のもと;うまいもの;酒は百薬の… ほか)
著者等紹介
杉浦日向子[スギウラヒナコ]
1958年、東京生れ。文筆家。「通言室乃梅」で漫画家としてデビュー。以来、一貫して江戸風俗を題材にした作品を描き、1984(昭和59)年『合葬』で日本漫画家協会賞優秀賞、’88年『風流江戸雀』で文藝春秋漫画賞を受賞。『二つ枕』『百日紅』『東のエデン』などエッセイストとしての著書も多いが、『ごくらくちんみ』『4時のオヤツ』では小説家としても腕の冴えを見せた。2005年7月、下咽頭がんのため46歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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