新潮文庫<br> 杉浦日向子の食・道・楽

個数:

新潮文庫
杉浦日向子の食・道・楽

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月18日 17時40分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 167p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101149226
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

テレビ番組の解説でもおなじみ、着物姿も粋な、稀代の絵師にして時代考証家、「江戸からタイムスリップした」現代の風流人・杉浦日向子の人柄と心意気を映す最後のエッセイ集。命をつなぐ食をめぐる話、人生を彩る酒の話題、大切にしていた憩いのひとときを思いをこめて綴る。懐かしい作品制作風景、単行本未収録の漫画のひとコマ、愛用の着物、酒器、小物の口絵写真、作品リストも収録。

目次

食の章―ゴチマンマ!(ウマイとマズイ;おにぎりころりん;ひとりごはん ほか)
道の章―酒器十二か月(一月―つつがない正月の、つつましいハレを、黙してすごす、ひととき;二月―酔って心身に隙間ができて、そこに心地よい風が通る;三月―じっくり選んだ杯で、これからのこと、これまでのことを、たっぷり話したい ほか)
楽の章―きょうの不健康(不健康は健康のもと;うまいもの;酒は百薬の… ほか)

著者等紹介

杉浦日向子[スギウラヒナコ]
1958年、東京生れ。文筆家。「通言室乃梅」で漫画家としてデビュー。以来、一貫して江戸風俗を題材にした作品を描き、1984(昭和59)年『合葬』で日本漫画家協会賞優秀賞、’88年『風流江戸雀』で文藝春秋漫画賞を受賞。『二つ枕』『百日紅』『東のエデン』などエッセイストとしての著書も多いが、『ごくらくちんみ』『4時のオヤツ』では小説家としても腕の冴えを見せた。2005年7月、下咽頭がんのため46歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

256
江戸を描けば絶妙の杉浦日向子さんだが、この人の食にまつわるエッセイがまたいい(もっとも、今回はお酒の話題の方が多いくらいだが)。食を語らせてさえ「いき」なのだ。九鬼周造によれば「いき」の第1の徴表は「媚態」にあるが、彼女の振る舞いから文体までが「媚態」に溢れている。第2の徴表は「心意気」にあるが、「いただきます」の心を常に忘れないことからこれも合格。第3の徴表は「諦念」だが、彼女には「生老病死」のすべてを受け入れる諦念と覚悟が常にあった。それにしても、日向子さんが死を受け入れるのは、あまりに早過ぎた。2014/02/02

優希

87
杉浦日向子さん最後のエッセイ集。体調が万全ではないことも感じられますが、それでも大切な憩いの時間を楽しんでいたことが伺えます。今を生きる江戸の風流人の人柄が滲み出ているのが好みでした。江戸時代を好きになるきっかけを与えてくれた杉浦さんに感謝しつつ、時間を大切に生きた姿の憧れを忘れないようにしたいものです。2017/07/29

佐々陽太朗(K.Tsubota)

63
「酒の呑み方七箇条」、御意にござりまする~。杉浦日向子氏に蕎麦屋での憩い方を教えていただき、酒を呑む時の心構えを諭していただいた今、これから老いを迎えようとする私の人生は、しみじみ味わいを深めていけるような予感がする。思えば齢五十を数えるまでは、椎名誠氏率いる「東ケト会」(東日本何でもケトばす会)に憬れ、いつか一員に加えてはいただけまいかと念願してきた。齢五十を少し過ぎた今、杉浦日向子氏が立ち上げられたという「ソ連」(ソバ屋好き連)の末席を汚させていただきたいと切に願う私である。2012/03/08

こばまり

54
早いもので没後10年。自らの体調に思うところがあったのか、後半は病についての記述が増えます。愛用の酒器のグラビアが素晴らしい。敬意を表して一献傾けながら読みました。2015/08/27

penguin-blue

44
【さよなら三省堂本店本】(←勝手に命名)として購入した本の一冊。鷺沢萌さん、氷室冴子さん、干刈あがたさん…等早逝されたことによりもう新作が読めず残念な作家さんはたくさんおられるが、杉浦さんもそのひとり。今回買おうと思ったきっかけは彼女の文章が久々に読みたくなったこともあるが、素敵な酒飲みだった杉浦さんがひとつひとつ買い求め、愛情をもって使ってきた季節ごとの酒器の写真に魅かれたから。淡々とつづる中に深い愛情を感じさせる写真家のお兄さんの後書きもいい。久々に「ごくらくちんみ」も読み返そうかな。2022/06/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/537420
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。