内容説明
日本中にお江戸ブームを浸透させたNHK人気番組の名物コーナーがついに文庫化。「瓦版」「浮世絵」「花魁」「戯作者」「相撲」「花見」「蕎麦」「豆腐」「富くじ」など、江戸の庶民の日常が手に取るようにわかる。日向子さんは、江戸の街角からこちらに語りかけているからだ。幽霊と共に生き、娯楽を愛し、かかあ天下だった世界都市・お江戸の最良のハンドブック。著者イラスト入り。
目次
第1章 私たちの文化と江戸の文化(瓦版―現代の「大衆雑誌」;浮世絵―現代の「テレビ」 ほか)
第2章 今も残っている江戸の風景(花火;朝顔 ほか)
第3章 私たちの暮らしと江戸の暮らし(駕篭―現代の「タクシー」;岡っ引き・御用聞き―現代の「防犯組織」 ほか)
第4章 これぞ、「お江戸」でござる(お化け・幽霊;お地蔵さん ほか)
第5章 よみがえらせたい江戸の知恵(リサイクル;大家の活躍;森林資源の利用法;ボランティア)
第6章 江戸はこんなに進んでいた(水道;学校;旅行;花)
著者等紹介
杉浦日向子[スギウラヒナコ]
1958‐2005。東京生れ。文筆家。「通言室乃梅」で漫画家としてデビュー。以来、一貫して江戸風俗を題材にした作品を描き、1984(昭和59)年『合葬』で日本漫画家協会賞優秀賞、’88年『風流江戸雀』で文藝春秋漫画賞を受賞。エッセイストとしての著書も多いが、『ごくらくちんみ』『4時のオヤツ』では小説家としても腕の冴えを見せた。2005(平成17)年7月、下咽頭がんのため46歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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