新潮文庫<br> 百物語

個数:

新潮文庫
百物語

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 20時58分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 672p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101149134
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

128
「世の中からすりゃ、人間なんざヤヤさまのようだわナ」。江戸怪談もの漫画。百ではなく九十九篇の気味の悪い噺。うっすらと異形の陰を感じさせる杉浦さんの絵にゾクッとしたものが染み出してくる。そこには人の世とは違う世界が見え隠れしているのに、その中に意外にも人の世のおかしみを見つけてハッとなることも。解説にあった"なつかしこわい"という言葉に合点。子供の頃は不思議な出来事を自分の意に反して怖い方へ怖い方へと話を膨らませた覚えが。それにしても江戸の頃の人々は暮らしの中で世の物の怪との付き合い方が上手かったのだなと。2021/08/18

nakanaka

108
シュールさと気味の悪さを併せ持った作品でした。それぞれの物語をみるに、描き方によってはもっと恐ろしい作品にもなりそうですがあえてそのように描かないところに丁度良さと杉浦日向子さんのセンスを感じました。一話一話描き方が異なり飽きることなく読み進められました。シンプルな絵とシンプルな文章が心地良く感じました。個人的には「産女の話」「人茸の話」が印象的でした。総じて面白かったです。杉浦さんはもう亡くなられたのですね。残念です。2016/06/27

優希

107
面白かったです。古から百物語と言い侍る不思議な百話の集う場に、必ず妖現ると。江戸時代に存在した魑魅魍魎と生死の狭間を彷徨う人たちの紡ぎ出す怪異譚。怪しと人間の姿が愛おしく、何処か懐かしさを感じました。怖さが漂うのにどこかあたたかさのある雰囲気が美しいです。江戸の粋と妖の世界がとても魅力的でした。静かに怪異と寄り添う江戸の人々が粋ですね。2016/04/28

Bugsy Malone

100
お気に入りさんの感想で知りました。ご隠居が訪れ人に乞い聞かさった九十九の物語。百物語といっても背筋か凍るほどの怖い噺は無いのです。不思議でありながら温かく、怖いようでありながら懐かしく。人と怪異が仲睦まじく過ごし、なんだかお互い信頼さえもしていた様な江戸時代。そんな趣きを様々な筆致の絵で紡いだ、この上なく極上のあやかし漫画集。冒頭、百話目は聞かず、代わりに無事を祈った線香を立てると語ったご隠居、その最後の一本を立てる時のご隠居のお顔、その表情の素晴らしさといったら。2019/05/23

夜間飛行

94
妖怪は闇に住むと思われているが、本当に彼らが好むのは「かはたれ時」と「たそがれ時」、つまり人の顔が見分けにくくなる頃らしい。だから百物語も、淡く儚い一話一話からできている。そしてそれを百集めたとき大きな意味が現れ、一つ一つのお話の支える意味が決して無意味でないと証される。このからくりを、昔の人は本当の化物が現れるといったのだと思う。大きな意味とは、聞く人全員に関わる大切な何かであろう。そう考えるなら百物語は怪異のお祭のようなものかも知れない。お祭りだからこそ、怖さの中に美しさを感じさせるのではなかろうか。2013/08/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/563313
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。