新潮文庫
対談集「気骨」について

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  • サイズ 文庫判/ページ数 282p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101133317
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

私は人間が大好き。これはと思う人に会い、相手の眼を見て、じっくりお話を伺いたい。そして、すてきな人のすてきな話は、私だけでなく、多くの人にも聴いて頂きたい―。話題は、あの戦争から政治、経済そして日常生活まで縦横無尽。だが、そこで交わされる言葉は、いつも人生の流儀と品格を語ってやまず、自然と背筋が伸びる心地がする。気概ある人々が繰り広げる八つの対話。

目次

戦争、時代、そして人間(澤地久枝)
特攻指揮官中津留大尉の決断(辺見じゅん)
いまこそ少しだけ無理をしてみないか(大賀典雄)
人は経済のみにて生くるにあらず(加島祥造)
品格ある将の将たる器とは(徳田虎雄)
いまこそ求められる男の姿(伊集院静)
きみの流儀・ぼくの流儀(吉村昭)
私たちが生きた時代(佐野洋・吉村昭)

著者等紹介

城山三郎[シロヤマサブロウ]
1927(昭和2)年、名古屋生れ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎えた。一橋大卒業後、愛知学芸大に奉職、景気論等を担当。’57年、『輸出』により文学界新人賞、翌年『総会屋錦城』で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞受賞の『落日燃ゆ』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。2002(平成14)年、経済小説の分野を確立した業績で朝日賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

26
理想的なリーダー像や組織のあり方について賛同できることが多いが、安全保障に対する考え方はダメだなと思った。いかにも戦後知識人の典型だと感じたのは加島氏、他の対談者も似た感じ。2018/05/06

北之庄

4
大好きな城山三郎さんと、吉村昭さんの対談が収録されてるので、ワクワクして読み進めましたが…見事に肩透かし。昭和2年生まれの同級生のお二人、完全にリラックスモード(笑)。ま、これはこれで味わい深いですが。むしろ澤地久枝さん、辺見じゅんさんとの対談が印象的。「桜が、桜なんかが咲いてやがる」と言って気がふれた復員兵、そして文化勲章のデザインは、桜ではなく敢えて橘をモチーフにされた昭和天皇陛下の想いが、読後も胸にのし掛かります。2014/02/14

ばなな

3
吉村昭との対談で、ぼくの流儀(自分の流儀)を楽しそうに話している。では、自分の流儀は何?と言われて直ぐに話せるのかな?色々な人達との対話は、やはり勉強にもなります。2009/12/20

ずんだワナビ

2
〘安易なイデオロギーに転ばない城山三郎〙 城山三郎の対談集。主に戦争と当時の日本についての話題。 氏の深い知識は当然だが、やはり城山三郎の小説に貫かれている主題というものは、ブレずにこの対談集からも感じ取ることができる。 左右両方のイデオロギーの人と対談しているのだが、彼らが提示する話題への城山の回答は、決して安易な好き嫌いや感情ではなく、筋を通す事の重要性である。 戦争に関する城山の原体験を知れたのも良かった。 現代に生きる我々が、城山三郎のような気骨を持つというのは、中々用意ではないだろう。2023/02/07

フィロ

2
『責任』が大事だって共感(゚o゚)2011/10/09

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