新潮文庫<br> クラウゼヴィッツの暗号文

新潮文庫
クラウゼヴィッツの暗号文

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784101132341
  • NDC分類 391.6
  • Cコード C0195

内容説明

19世紀ドイツの天才軍人クラウゼヴィッツ。感情に流されず、戦争の暗い特質を一つずつ怜悧に解き明かした彼の著書『戦争論』は、過去の多くの軍人、政治家たちをおののかせてきた。本書はこの『戦争論』を拠り所に、人はなぜ、どのように戦争するのか、克明に追求していく。第二次大戦終了時から、1991年の湾岸戦争、ソ連邦崩壊まで、世界の全紛争を記録した地図47枚を収める。

目次

1 天才クラウゼヴィッッ
2 第一の合鍵
3 A…
4 B・C・D・E…X
5 CIA
6 KGB
7 クラウゼヴィッツの大原理
資料(フリードマンの暗号文解読法;水素爆弾の製造法)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mark

16
かなり古い本ですが結構参考になることが記述されているなと思いました。一体戦争は誰が何のために起こるのか。戦争はほかの手段をもってする政治の継続である。本書の解釈は別として、これはまさに真理ではないかと思える。政治とは何かという定義も定説はないかもしれませんが、これを利害調整、社会秩序を維持する行為ととらえるならば、戦争もその手段なのでしょう。現実世界ではいわゆるHot Warのほかにサイバー、宇宙空間、電磁波等あらゆる次元で戦争が生起している。2020/05/02

酔うた

4
戦争を回避したいと誰もが願うと思いきや、それを「事業」とする人が必ずいて、彼らにおいては戦争がないと商売あがったり。従って戦争がない年は見当たらないのは、まあ当然のことらしい。その根元の理屈付けにはクラウゼヴィッツの「戦争論」があると、広瀬氏はその効力発揮の現場を事細かに示してくれる。同時に日本がほぼ唯一1946年以降戦争をしていない国である「奇跡」も示す。戦争がなぜおこるかがよく分かるし、日本の値打ちの再発見にもなる素晴らしい本。2017/12/07

HoneyBear

4
クラウゼビッツの戦争論そのものを掘り下げているわけではないが、現代の国際情勢について非常にわかりやすく書いている。

coolflat

4
1945年以降の世界の紛争地図。真っ黒に塗り潰されている。その真っ黒な世界地図の中に真っ白な区域がある。そこは未だ紛争の起こっていない地域を表す。日本と北欧とスイスだ。戦後、日本と北欧とスイスだけは一度も紛争が起こっていないという訳だ。だがこれからもこれらの国々では紛争が起こらないという事を意味しない。日本と北欧とスイス以外では必ずどこかで紛争は起こっていたからだ。今まで起こらなかったからといって今後起こらないという保証はない。あの真っ黒な地図は、紛争の起こらない地域なぞ存在しないという事を表している。2012/09/13

Hiroyuki Kuroda

4
ある場所でぼけっと掲示板眺めていたら話しかけられて、ヒトラーの話から勧められた作家の本。図書館で適当に選んだ。戦争に興味がある人はともかく、かなり考えさせるないようだけど、はっきり言ってグロくて、人様にお勧めできないと感じた。怖くて思い返すだけでも恐ろしい。2012/06/06

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