新潮文庫<br> 新版 危険な話―チェルノブイリと日本の運命 (新版)

新潮文庫
新版 危険な話―チェルノブイリと日本の運命 (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 386p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784101132310
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0154

内容説明

1986年4月、ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で重大な事故が発生した。その結果、放出された大量の〈死の灰〉は世界的規模で深刻な環境汚染を引き起こしつつある。今後その影響はどのように現われていくのか?日本の原発に事故の危険性はないのか?原発の建設を推進する原子力産業の正体とはそもそも何なのか?旧版刊行の後明らかになった事実を基に大幅に加筆した新版。

目次

チェルノブイリで何が起こったか(ソ連の報告書;チェルノブイリ原子炉の現状;IAEAとクレムリンの密談;死の灰の拡散;キュリーの危険性;死の灰とは何か;肉体のなかの時限爆弾)
実害の予測と現実(南太平洋のデータ;アトミック・ソルジャーの白血病;放射能のおそろしい選択;モルモットにされた風下の住民;ジョン・ウェインはなぜ死んだか;牛乳と食べ物の問題;死の灰を運ぶジェット気流;西ヨーロッパの汚染;ポーランドの汚染;隠されたソ連の汚染と大量の死者;汚染された食糧はどこへ)
日本に大事故が起こる日(次は日本かフランスか;科学技術庁の秘密報告書;大事故時の脱出法;原子力発電所の欠陥―緊急炉心冷却装置;原子力発電所の欠陥―格納密室とコンクリート建屋;原子力発電所の欠陥―材料劣化と出力異常;事故の要因―地震と津波)
原子力産業とジャーナリズムの正体(エネルギー問題は存在しない;南アとロスチャイルド;イスラエルとロスチャイルド;モルガンとロックフェラー;謎の怪物ドクター・ハマ;日本のジャーナリズム;日本の原子力産業;無用の原子力)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

38
結果的に本書に書かれている地震・津波による原発災害が発生した。チェルノブイリから事故は起き始めたのでなく原発が動き出してから事故はいつ起きてもおかしくなかったと思う。最近、食の問題が多い。異物が入っていたという話もよく聞く。あってはいけない、ゼロにしなくてはいけない。しかし一方では福島の原発はどうだろう。今も放射線が出ていることは間違いない。その情報は一体どうなのだろう、知らないのか、わからないのか。日本のジャーナリズムは?今の本当の真実を知りたい。もう原発賛成、反対も関係なく考える時期ではないか。2015/01/06

James Hayashi

31
オリジナル版は当時読んでかなりショックを受けた。それから数年後(89年)に書かれた新版。如何に原発が、メルトダウンが、放射能が恐ろしか書き連ねている。著者の作品多くが原発、放射能もしくはロスチャイルド関連であり、多くの資料を載せているが、出処がはっきりしない。4章でモザンビーク大統領を暗殺であると断言しているが、その証拠は今でも上がっていない。著者の推測はあたり、大きな事故は日本で起きた。ウィキペディアよりー2000年4月26日の14周年追悼式典での発表によれば、ロシアの事故処理従事者86万人中 続く→2019/07/25

おおにし

12
チェルノブイリ原発事故の後、反原発の勉強会やデモ(日比谷公園などでやっていた)に参加したりしたが、この本もその頃読んだ中の1冊だ。今読み返してみてみると確かに恐怖を煽るような表現も多いが内容的に大きな間違いはないと思う。当時はまだソ連だった頃の情報が少ないなか、少しでも事故の実態に迫ろうとする姿勢は評価できる。陰謀説と言ってもロスチャイルド家の話題は今では週刊誌ネタくらいポピュラーなものとなっており、それよりもジャーナリストと原発村とのつながりや原発のコスト分析などは今読んでもかなり的確な指摘であったと思2012/08/01

山口透析鉄

11
元の単行本も読んでいて、これも買って当時、読んだ一冊です。 本の内容そのものより、当時入っていた大学生寮・和敬塾の連中の阿呆さ加減(分析知絶無)と、投書を載せてくれたSFマガジン編集部の間抜けさ等が印象に残っています。 私は槌田敦・樋口健二・土井淑平等の本とかも読んで判断しているのに、この一冊で揚げ足を取るだけでは編集者の程度が知れてしまうので……SFアドベンチャーでも鹿野司が反・反原発とか書いていて、筆者も編集部もダメダメだな、とSF雑誌から距離を取るきっかけにもなりました。1989/05/06

emi

6
この本を読んだのは高校生の時。事故後5年後の話。読んだ本は辞書代わりに使う本以外は手元におかない主義なので、今は手元にはありませんが、ふと思いだしたので備忘録として。高校の英語の先生に真実から目を背けるな的な事を言われて(授業外に聞いた)読んだ本。当時も衝撃的な本だったかと記憶しています。今改めて購入してまで読もうとは思っていませんが。私は、専門家ではないので私は詳しいことは分かりませんし、福島の原発がどのようになっていくのかは分かりませんが、この本に書いている事がまた起こらない事を祈るばかりです。2011/03/21

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