新潮文庫<br> 退屈な迷宮―「北朝鮮」とは何だったのか

新潮文庫
退屈な迷宮―「北朝鮮」とは何だったのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101107134
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0195

内容説明

最初の旅では、「宗教的聖地」平壌の威容に驚き果てた。二度目は、マスゲームに象徴される集団主義に痛ましさを感じ、三度目には、変化なき単調さに退屈を覚えた―。’87年以来三度の北朝鮮旅行を終え、常識人の眼で確かめた迷宮の運命を報告。さらに、韓国、中国、日本との歴史的関係を逆照射する。「戦後日本」を検証する鏡であった「朝鮮半島」を徹底解読した教養ノンフィクション。

目次

朝鮮半島は日本の「戦後」時代を映す鏡である
北朝鮮マジカル・パッケージ・ツアー
日本「常識人」の北朝鮮観光
ソウル五輪が残したもの
「普通の人が生きていた」―ある韓国人作家の北朝鮮報告
1989年の朝鮮半島
中朝国境から見る風景
ルーマニアと北朝鮮
「意外な展開」の9月―日朝会談の実情
賑わう神々
退屈な迷宮
民族主義という軛

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Taito Alkara

2
いまこうなってしまった背景がわかるような気がする。2018/02/21

電羊齋

2
とある古本屋のワゴンセールで50円で売られていたので購入したが、思わぬ「当たり」。本書所収の文章が書かれた時代は80~90年代で、著者の予想した北朝鮮崩壊・南北統一はまだ起きてはいないが、著者の「常識人」としての問題意識自体は今でも通用すると感じた。北朝鮮・韓国のナショナリズムが当時と現在とで本質的にそれほど変わっていないことに驚く。そしてその一方で、ことあるごとに極端に変化する日本人の北朝鮮・韓国観を「朝鮮半島は日本と日本人の「戦後」時代を映す鏡である」(序文p.5)とまとめている点には深く同意。2014/11/16

bittersweet symphony

1
儒教的家父長制の同族嫌悪に無意識のうちにはまり込むような愚かな状態に陥らなかった自分の身の上に感謝したい。2018/06/29

冬至楼均

1
十年あまり経って、まだ過去形になっていない。2014/06/19

しんこい

1
この本が出たのが92年、私が初めて読んだのが10年前。もうもつまいと思いながらいまだに北朝鮮の体制は続いているのは不思議。会社でも同じようにつぶれないのが不思議なところもありますが。2010/09/13

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